「囚人たちよ、朝の祈りの時間です。神に祈りを捧げ、自らの罪を悔い改めるのです」
「いや、あのあんたの言う神って……」
「私は神の御心のままに動いております。神は正しく、何も間違えません」
(胡散臭いのう……)
「ふんっ。何が神だ。神は我だ、我以外の神など認めはせん」
「上帝……最も罪深き者……」
「ふんっ」
「あ、これ宗教戦争起こるんじゃ?」
「ヤバくなったら、全力で自爆をするのじゃ」
「リマスターは旧2仕様だから無理よ。というか、人に自爆を強要しないで頂戴」
「いえ。貴方の最大の罪は神を名乗ったことではありません。機械工学という最も尊い技術を極めておきながら、遺伝子研究に乗り換えようとしたことです」
「……え?」
「は??」
「拝見させていただきました、緋緋色の剣兵、銀板の監視者、白銀の銃兵……どれも素晴らしい、とても美しかったです。私は残念なりません。貴方には半裸の巨乳だのジャガーなのか牛なのかよくわからない創造物をつくるより、彼らのような洗礼された存在を生み出して欲しかった……」
「あー、お前そういうの好きだもんな。良かったじゃん、同じ趣味の人がいて」
「……余は、使命に駆られるあまり、何か大切なことを忘れていたのかもしれない」
「ここで改心イベント起こすの、ありなのか」
「我が弟さつま揚げ、土産を持って来ましたよ。あとエスバットのお二人も、スキュレーさんからの刑務所への差し入れ預かってますよ」
「……は?」
「せっかく改変するなら、みんな幸せになりたいもんね」
「ま、何もかも怖いくらいにうまく行くくらいが丁度良いのじゃ!!」
「……」(考えるのをやめた)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「大変!!私の城でなにか異変が起きているみたい!!」
「お前の城じゃねえだろ」
「姉さん……やっぱりあの城を私物にするのは無理があるって」
「でもはまちも禁忌の森勝手にHAMACHI FARMにしてるじゃん」
「てへぺろ(・ω<)」
「何なんだこの姉弟」
「強欲っぷりを見てると血が繋がってるんだな~ってなるよね」
「そんな微笑ましいものじゃないだろ。邪悪だろ」
「可哀想に、いきなり大きな音が出たらびっくりするよね~。25階の奥……バーさんがいたところかな?」
「早速行ってみるか」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「う、うわ~クソデカ警告音~~!!」
「うっ眩し!!地下の太陽には厳しいわ~~」
「うるせ~~~~知らね~~~~世界樹の迷宮」
「お願いだから、もう少しまとまりのある感想をくれないか……?」※回線でつながっているホンダ
「僕たちに真面目なリアクション求めない方が良いよ」
「あれが怪しいな……少し調べてみよう」
「あらま、でも何か文字が見えたような……」
「28……は多分28階のことか。残りは緯度と経度?」
「成程!!早速28階に行ってみよう!!」
「ちなみにデンマークの首都コペンハーゲンは緯度が55.69、経度は経度12.54だ(気象庁のHPより)」
「その情報、今いるか……?」
「我々『丁抹全国寿司連盟』名乗らせていただいているので」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「緯度と経度っていうのは、このマッピングのマス目のことかな?っということで、なんとなくそれっぽいところに来たら……」
「(生暖かい)風がふーいているー♪」
「僕はここで生きている~♪」
「前もやったなこの下り。しかもかなり序盤」
「これは……今は深追いしない方が良いな」
「そうね。私にも何となくわかるわ。何というか、ボスの気配ってやつね」
「メタいね~!!でもあたしも同意見!!戻ろう!!」
「おお~どうじゃったか?」
「生暖かい風が吹いてた~」
「うわあ……不快じゃな」
「くぅ~ん」(食べていたワイバーンの肉を落とした)
「あ、そっちまで話回すの?」
「何か大事になりそうな気がするなあ……」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
数日後――
「えんがわさーん、新しい依頼が来たよー。しかもレンジャー募集だって~~……何やってるの?」
「ああ、この間受けた生暖かい風を作品に起こそうと思ってね。どうだ?」
「アーモロードの第六層にいそうなテイストだね。今度巣鴨さんに送りつけようかな」
「やめて」
「ああ、それは俺だ。暇つぶしに樹海で研究をしていたら声を掛けられた」
「あんたかーーーい!!で、6層の魔物は大丈夫だったの?」
「警戒歩行Lv10を付けておけば遭遇しないっすからね~」
「お前も受けていたんかい」
「そうっすよ!!ところで自分再登場久々過ぎるんですけど、大丈夫っすかね?」
「まあ良いんじゃないか?」
「ふふーん。えんがわのおじちゃんもこの依頼受けるんだよね?」
「おじ!?」
「何気ない『おじちゃん』がえんがわリーダーを傷つけた」
「……ともかく、俺達はこの依頼を受ける。これでも一応長らくレンジャーをやっているからな。おじちゃんと呼ばれるくらいには……」
(割と普通な理由で落ち込めるんだな……)
「酒場のおっさんにはクソガキ呼ばわりされてるのにな~。おじちゃんかぁ~~」
「キンメ、先輩に謝るっす」
「え、でももう26歳なんでしょ?おじさんじゃん」
「お前の将来に降りかかってくるから、年齢の話は止めなさい」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「……」
「……」
「……」
「……」
「……ただいまー」
「!!!えんがわ!!!生きてて良かった!!良かったよおお~~~~~;;」
「当たり前だろ。お前達の冒険を血に染めたりしないさ」
「良かった、奥に行った人たちが全滅したって聞いたから……」
「うう~~~~良かった~~~ひっく」
「もう、泣かないの。えんがわが死ぬ訳ないじゃない。……ぐすっ。えんがわ帰ってきたらお腹すいたわ。パフェ食べよう」
「あんたさっきからねるねる〇るね食いまくってたのに、まだ足りんの?」
「血糖値大丈夫?」
「ふええ~~……ひどい目にあったっすよ~~まだエトリア第六層で採集してた方がマシかもしれなかったす!!」
「ふふ~んただいま~~生きてるって素晴らしい」
「二人も生きてて良かった。キンメさんは随分のんびりしてるのね」
「こいつは後ろで雑用しかしてなかったっすからね。まあ自分も後方支援しかしてなかったっすから。むしろえんがわ先輩の方がよく生き残ったっすよ」
「元グリーンベレーだからな。元グリーンベレーじゃなかったら死んでただろう」
「俺だって元コマンドーだ(嘘)」
「誰ですか貴方」
「我らが母なる大地に米国は無いわよ」
「ちなみにデンマークもありません」
「おい!!!! えんがわが死んだって聞いたんだが、それ本当か!? ……って生きてるか。良かった」
「元気モリモリ森鴎外だ」
「あー……うん、そうか。うん、元気そうで何よりだ。後でサヨリにも会いに行ってやれよ。あいつレンジャーほぼ全滅って聞いてぶっ倒れてそのまま昏睡状態だから」
「重症じゃねーか!!!!」
「そ、そんなになる~??」
「はあ……本当に冷や冷やさせるな、お前らは……」
「え、もしかして俺の心配してくれてたの? やだ~もう俺のこと好きじゃ~んツンデレじゃ~ん」
「違う、お前のことは大っ嫌いだ」
「ふふーん♪」
「なんだお前」
「なんでもなーい♪お前のこと『は』ね♪」
「今回俺は死ななかったが……今後何かあるとしたら、寿司連盟のところに依頼が来るだろうな。覚悟は、しておこう」
「何かって……一体何が始まるって言うのかな」
「第三次大戦だ」
「誰だお前」
華麗に続く!!