「おいおいおいおいアレってマジなの!!!!!??????」
「いきなりなんなんだお前ら」
「いやだからびんちょうが、実家に帰るってまじ!?!?」
「そうですわよ!!あの冒険狂いのびんちょう様が一旦冒険を取りやめるなんて!!わたくし達全然ついて行くつもりですのに!!」
「ただいま~公国土産一杯買っちゃった~~~!! ……ってどうしたの?」
「いや、びんちょうが実家帰るって聞いたから……嘘だよな?」
「いや、まじです」
「……なんだよそれ!!これからも冒険続けていくと思ったのに!!」
「……理由を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?」
「……そっか。みんな、いきなりこんなこと言い出してごめんね。というのもあたし、妹がいるんだけど、今家業の剣の道場を妹に任せっきりにしちゃってるんだ」
「妹さん……ですか」
↑女に甘い言葉を吐くびんちょうの妹(この後改名します)
「妹と手紙のやり取りをずっとしてたんだけど、文面的に妹も冒険者になりたそうにしてて。でも妹が冒険者になるにはあたしが残らないといけないから……」
「だから丁度良いんじゃないのって話になったの。私も実家に一度帰らなきゃだし、後輩に久々に会いに来てって言われちゃった。研究についてまとめないといけないしね」
「私も実家。論文書かなきゃってのもあるけど、何より父さんと母さんにはまちを会わせないと。この間お怒りの手紙が届いちゃったからね。いい加減会わせろって」
「う……緊張」
「ボクも一旦帰って来いって言われちゃった。本当に面倒だけどね。実家にはかんぱちちゃんも連れていけないし……うーん」
「勿論冒険は続けたいのですが、一度頂いたお金を使って、兄上と妹を旅行に連れて行きたいな……と思っているであります!!」
「妾とツブも経営している孤児院に一度挨拶していかないといけないからのう」
「ワン!!」
「エピローグにして唐突な初出し情報」
「許せ」
「そっか……みんなやることあるのか」
「みんな帰る場所あるもんなあ……」
「……」
「帰る場所が無いわたくし達はどうしましょうかねえ。シノビとして海都に侵入致しましょうか」
「……もし、よければうちに来ない?」
「家族で一家団欒してるところに入るの……? そりゃきついって」
「ハヤテ(妹)も家を出るとなると、(少人数にしては)そこそこでかい城に一人なんだよね。無理にとは言わないけど一緒に来てくれたら……その……嬉しい」
「行きます」
「即答だな」
「そこまで仰るならお邪魔致しましょうかね。それに剣を教えるのでしたら、わたくしもしまあじも多少協力できると思います」
「城の維持も大変そうだしね。雑用くらいなら手伝うよ」
「やったー!! ……えんがわは?」
「……俺は」
「……行きます」
「やったー!!」
「わん!!」
「台詞を喋らずアイコンだけ置く圧はやりすぎだろ」
「うふふふふふ」
「その前に少しガタリ(後輩)のところ寄っていいか?自分のところのギルドが解散した後、塞ぎ込んでるのか連絡取れ無くなっててさ」
「場所は解るのでありますか?」
「何となく。ガタリは俺の後輩だからな♥」
「オエェェェェェェェェ」
「みんな!! あたしは一度休むだけで、冒険者を辞める訳じゃないからね!!だからまた頃合いを見て冒険に出るよ」
「私も色々自分のこと済ませたらまた再開するつもり!!その時は……ね」
「またみんなで冒険……しようね!!」
「じゃあ各々やることやったら、びんちょうの家に集合って言うのはどう?」
「それは名案じゃな。びんちょう、それでも良いか?」
「勿論!!みんなが家に来てくれるなんて嬉しいな~!!」
「じゃあ、その時まで!!この場合さよなら、では無いですね」
「またね……だね!!」
応援ありがとうございました!!
びんちょう先生の次回の冒険にご期待ください!!
「ってなんなんだこのリザルト画面は!!!!!!」
「思い出作りのためにみんなでゴリラになったよ!!運命共同体ってやつだね、きゃっ!!」
※もうちょっとだけ続くんじゃ