「……ん?ここはどこだ?迷宮?いや、宇宙だ……」
「ああ、あたしって今何してたっけ?ハイラガでの冒険を終えてハヤテ(妹)がタルシス行って……それで?」
「ってどなた!?」
「え、え!?」
「ええ!?!?」
「ええええええええーーーーーーーーーーーー!!!!」
「こ、これが私!?男の人じゃん!!めっちゃ髪型凄いし!!」
「と、とりあえずさっきの人たちについていかないと。あ、なんか持ってる……って取っちゃったよ!!」
「あたし怪しいものじゃありません!!!ただの冒険者です!!そこを通してください!!」
「この世界RPGっぽいのにターン制バトルじゃないからすごい大変……って魔法があるの?アイオリス?」
「ソルジャー……この世界のあたしは元軍人ってことか。反神羅組織にあたしが加入して驚かれるってことはソルジャーはその神羅ってところの軍人だったのかな」
「よろしくね!!好きなものは迷宮と冒険だよ!!ここにもそういうの、あるのかな?」
「……すごい、攻撃性のあるはまちだ(※はまちはコミュ障の内弁慶)」
「怖い筋肉モリモリマッチョマンの人がなんか言ってきたけど……」
「……様、びんちょう様!!」
「ん??こ、この声は……」
「わたくしですわーーーーーー!!!!!」
「か、かんぱち!?かんぱちなの!?」
「そうですわ♥寿司連盟全員によるバレット争奪戦を何とか勝ち抜き、わたくしがバレットになったのですわ~~!!」
「争奪戦!?」
「そうなのですわ!!バレットはミッシングスコアにAP盛りだくさんの増殖したナイツオブラウンドを付ければオーバーフローも見込める強キャラですからね。ルビーウェポンとの一騎打ちが楽しみですわ~!!なにより、いろいろなキャラがいますがクラウドの相棒ポジだとしたら一番この男が適役かと思いまして!!」
「……?ともかく、姫子の対義語みたいなおじさんチョイスしたねぇ。全国の姫子ファンに刺されそうだけど大丈夫?」
「姫子ファンは今までのわたくしの行いにより、この七七日横丁においては絶滅したとみるのが妥当でしょう」
「ところで、今あたしたちなんでこんなことやってるんだっけ??」
「あら、忘れましたの?寿司連盟は一度解散した後、またみんなで集まって。それで暇だから星でも救おうという話になったんじゃありませんか」
「あ~~星を救うって……」
「わたくしたちがクラウド・ストライフになることですわ♥」
「そ、そういうことだったんだ!!あたしFF7未プレイだったからあんまわかってなかったよ!!」
「……えーっと。それじゃあ、最初の爆破ミッションが終わりましたらちゃんと自力でクリアしてくださいまし。1997年の謎のノリはあれど、ファーストインプレッションは真面目にやるべきですわ」
「うん、それはそうだね。あとでゆっくりやるとするよ」
「設計が面倒臭い箱だ……迷宮のエレベーターの方が利便性は高いよ」
「RPG特有のプレイヤーに行動をさせるあれですわね」
「とにかく、話を進めましょう。現在わたくし達はミッドガルという都市にいます」
「あたし達はアバランチって組織にいるんでしょ。その組織は神羅ってところに反抗しているんだっけ?」
「ええ、神羅カンパニー。つまり会社ですね。会社というのはざっくりいうとでっかいギルドのような組織ですね」
「神羅カンパニーは反対派がいるほど何かやらかしてるの?」
「まあ、そうですわね。現時点では魔晄という星のエネルギーを使いまくってるので環境を汚染しまくっている、とだけ覚えていただければ」
「経営者全員樹海に連れて行けば解決しないかな?」
「ここはFF7の世界ですわよ」
「これは何?」
「セーブポイントですわ。世界樹の迷宮は宿屋か樹海磁軸でセーブをしていましたが、FFシリーズは基本こういったセーブポイントなるもので記録を保存しますの」
「じゃあやっておいた方がよいね!!」
「なんだこのデータ。なまこぶし??」
「見なかったことに致しましょう」
「じゃあ、ここに爆弾を仕掛けてください」
「えーっとちなみに爆弾を仕掛けるとどうなるの?」
「魔晄炉が爆破し、民間人の死者が多発しますわ」
「主人公サイドのやることか???」
「ほらーー!!クラウドさんもめっちゃ拒絶してるじゃーん!!」
「世界樹でもモリビトせん滅作戦とかありましたから……。幣ギルドは何とか誤魔化した設定で行きましたが、FFのストーリーは世界樹の迷宮のようにプレイヤーの脳内はあまり介入しないのですわ」
「遊べる小説って感じ……?でも今あたしびんちょう!!やだよー!!罪を犯したくないーーー!!!」
「びんちょう様、落ち着いてください。この爆弾を仕掛けたらボス戦がありますわよ!!」
「というわけで、最初のボス戦、ガードスコーピオンですわ」
「機械系だね。ということは、雷技が効きそう。かんぱちは魔法使えないの?」
「今はチュートリアル中ですからね。後で使えるようになりますわ」
「狙われてるんですけど……。はまち、いずこ……挑発使って~~!!」
「挑発が効く機械って何でしょうね」
「フォーススキルもあるんだ、この世界」
「正確に言えばリミット技ですわ。でもまあ似たようなもんですわね」
「お、面白いギミック!!これは3Dならではだね!」
「FFのATBならではの演出ですわよね」
「手ごわい敵では無かったね」
「神羅の兵器で一番強いのは運搬用の機械ですので……」
「ってカウントダウン始まっちゃったよ?」
「タイマーがゼロになると爆弾が爆発しますわ」
「そしたら?」
「しにますわ♥」
「逃げろーーーーーーーーーー!!!!」
「逃げてる間もエンカウントするんだ……しんどい」
「心なしか、エンカウント率も上がっているような気がしますわね……」
「ちなみに、ここでジェシー様を助けておかないと後で詰みます」
「これ以外罠は無いけど、ミスしたらだいぶ命取りになるね」
「なんやかんやありましたがそんなに焦んなくても大丈夫です」
「疲れた……焦らされるのには慣れてないんだよぉ。というか、爆発規模やば過ぎるでしょ。とんでもない主人公だよ……」
「初めてのFF7はいかがでしたか?」
「冒険みたいに楽しいだけじゃなくて大変だったけど、ATB?とかはすごく面白そうだったし、もうちょっと色々頑張ってみようかな」
「それは素晴らしいのですわ!!」
「そういえば、かんぱち。さっきちょろっと『クラウドの相棒はバレットだと思ったから、バレットを選んだ』って言ってたけど、それは……」
「……わたくしは、そりゃ相棒はにしんちゃんですし、ヒラメとカレイちゃんをとても大切にしておりますし、しまあじときびなごを最良のチームメンバーだと思っています。ですが同い年で同じギルドで活躍しているびんちょう様のことは、尊敬のほかに一人の”友達”として、大切に思っておりますのよ」
「かんぱち……」
「アラ~~~~~」
「おだまり。わたくしとびんちょう様のキマシは解釈違いですわ」首打ち
「ぐええええええ」
「キマシの意味はわかんないけど、あたしもかんぱちのこと大切な友達たと思ってるよ!!今のあたし達は、金髪ツンツンと筋肉モリモリマッチョマンですが」
「忘れてましたわ」
「今回はここまでですかね。もうちょい進むと、ヒロイン(の一人)が出てくるんですが、一目だけでも見ていきますか?」
「お、まじ!?見ていこーーーー!!!」
「あの子!!オープニングに出てた子じゃない?」
「ええ、彼女がヒロインの一人、エアリスですわ」
「……どうせ中はあたし達寿司の誰かなんでしょ?」
「ええ、そうですわ」
「その時点でもう最悪だけどまあ……ヒロインだし、女性陣だったら心の整理がつく……んだけど、この気配は……」
「残念だったな、俺だよ」
「……解散するか」
「そうですわね」
おわり