「「……」」
「まさかここで運ゲーになるとはね」
「ぱさらん、今マデクソホド遭遇シナカッタカラナ」
「それな」
「思い出でも語り合いましょうか?」
「語り合うか……」
「裏ボスを倒したのが今から二週間以上前なんだけど、この間に一体何があったの?」
「最強の敵を倒したことで、残りは勲章コンプのみとなりまして……」
「アレ、何カ一杯アル」
「そこまで勲章を飾り立てて一体何になるというのかしら」
「ゲームの根幹を揺るがすのはやめろ」
「裏ボスを倒した時点ではこんな感じ」
「それぞれ冒険者デビュー、深都到達、三ルート到達。あとは裏ボス倒した、大航海全部やった、そして依頼全クリアだね」
「ジャア、アト足リナイノハ……」
「確かな情報筋によると、残りは『リミットスキル制覇』『宝箱全回収』『航海図鑑コンプ』『モンスター図鑑コンプ』『アイテム図鑑コンプ』とのことだわ」
「た、高田が初めて役に立つことを言った!!」
「まあ、失礼ね!!私はいつだって役に立つことを言っているのだわ!!でもちょっと待って欲しいの。そもそも『役に立つこと』ってみんなが思っているほど良いことなのかしら?だって考えてみなさいよ。世の中のすべてが『役に立つこと』であれば、それは合理的ではあるけど、面白いかと言われればそうじゃない気もするのだわ。だって……」
「高田、目黒の焼いてくれたマドレーヌがあるよ」
「まあ!!まあまあ」
「……話を戻すけど、最初に終わらせようとしたのはリミットスキルと宝箱だよね」
「そうそう。大航海クエストも一通り終わっているから、残りのリミットスキルも宝箱の中に入っているだろうという魂胆でね」
「りますたー、宝箱周回デ復活」
「だからみんなで一層から順々に見ていったんだよね。懐かしいなあ……」
「私たち『ちびっこギャング』の、初めての共同作業ね♪」
「ナンジャソリャ」
「でもなんか物騒で気に入ったな。これからあたし達5人のチーム名はちびっこギャングね」
「うわぁ……まじか。上野は良いの?」
「そもそも『ちびっこギャング』って呼び出したのは、目黒とか五反田さんあたりなんだよ。外から言われれば、もうどうしようもないかなって……」
「あんた、潔いね」
「宝箱探しで、まだ埋められてなかった六層の地図を埋められたのが、個人的には嬉しかったかな」
「貴方、ずっと気にしていたものね」
「地図なんて、わかれば何でもよいと思うんだけどなあ」
「お前はロマンがわかっていない」
「上野、六層くりあシテカラ、ドンドンあほニナッテル」
「でも六層全部埋めても、勲章埋まらなくてさ。なんでだろーって思ってたら、めっちゃ5層のダークゾーンに隠し通路があったんだよね……。これは悪意?」
「いや、これは制作人からの挑戦状だよ」
「謎解きキッズがYO……」
「そんなこともありましたが、宝箱とリミットスキルはクリアできたので、今は図鑑埋め大会をしているわけですが……」
「一つ言えることは……解剖溶水液、有難う……(成仏)」
「ボス戦やFOEも条件難しいの多いし、通常モンスターも結構大変だったからね(特に六層)」
「序盤の通常モンスターも意外と、まだ手に入れてない素材とかあったからな~。取りこぼしってやっぱり出るもんだね……」
「ここ、めっちゃ田町さん動揺してて面白かった」
「お兄ちゃん、わかりやすく女性慣れしてないから……。好きになるタイプもわかりやすく年上の包容力のある女性だし……」
「ちなみにめぐたま(若ショ×赤ウォリ)の可能性は」
「そんなものはない」
「アト、オモシロカッタノ、急ニ謎ノ『ゾディアック』出テキタコト」
「まあ、宰相殿下」
「明大前……渋谷さん(ふわゾ)のお兄さんだね」
「お兄さん、二人いたよね。どっち?」
「上の方だったかな。もう一人はそこでLv.1でポメと転がってる人」
「ああ、なるほど。明大お兄さんは、どうして来てくれたんだっけ?」
「キングギドラのレアドロップのためよ」※TECが高いのでサングレイザー要員として呼んだ
「面白かったよね、シン・ゴジラ」
「恵比寿が人がいっぱい死ぬシーンで興奮しててちょっときもいなって思いました」
※恵比寿大先生による、解説
「でも、人が死ぬシーンって面白くない?」
「イヤ、別ニ……」
「恵比寿は命の儚さ、人が死ぬ残酷さを知っておきながら、人が死ぬシーンが大好きだから、本当にちょっとやばい奴だと思う」
「恵比寿は悪い子ねぇ。貴女には愛のお説教が必要かしら?」
「それだけは勘弁……ってあーーー!!!!!あそこにいるのは!!!」
「黄色モヤモヤFOE!!!!!」
「「殺らせていただきます!!!!」」
「ハァ……ハァ……これでどうだ!!!!!!!」
「ずっと張り込んでた甲斐があったね!!ともかくこれで……!!」
「「やった~~~~~(なのだわ)!!!!」」
「これで、樹海の方は大丈夫そうだね!!残りは大航海だけど……」
「アラマア……」
「信じる者が救われるのなら、この世界はとっくに天国になっているものね」
「……まじで大丈夫? 次回のプレイ日記までに、間に合いそう?」
「ま、まあ次回はエピローグの予定だし、それまでには何とか……!!」
デンドラムの冒険が次で完結するかどうか、それはすべて運次第ですが、次回どう足掻いても最終回です