「……おおっ!!」
「遂に爆誕したわね……最強のびんちょうが!!」
(微妙にレベリング力尽きてんのがなんかじわじわくるな)
「な……長かったですわ……!!金輪際レアドロップを確率にするのは止めて頂きたいのですわ!!!!!!」
「これで僕たちの冒険は終わりってこと?」
「俺はまだもうちょい頑張りたい気もするなぁ……」
「とにかく、ボクはもうペイントレードしなくていいのね?」
「最後は楽しんでたけどね、君」
「辛い仕事でもやっていれば段々様になってくるものだからね」
「ところでみんな、この真龍の剣って、全職業が装備できるんだって!!」
「……」
「……」
「……」
「全員分、作っちゃわない??」
「……確かに真龍の剣でトラッピングt」
「ななななななな何を言っているんですか!?真龍の剣ってそもそも竜の逆鱗一つずつ必要な武器ですよね!?!?!?!」
「しかも、逆鱗てめちゃめちゃ出にくいやつじゃん!!今回たまたま運が良かっただけで、それでも赤竜の逆鱗なんて十数回以上挑んだわけだし!!」
「じょ、冗談にしては……キツイ、かな……」
キラキラキラキラ
(あ、これ本気のやつだ)
「まあまあ、一旦落ち着けびんちょう。真龍の剣を装備しても、剣スキルを持っていなけりゃ意味がないぞ?殴りメディはともかくな」
「わ、私殴りメディにはならないからね!!」
(セルぶん殴りまくってたくせによく言うよ)
「それより、お前にはもっとやることがあるだろ? 何も世界樹の迷宮はエトリアにだけあるわけじゃないんだからな」
「……それってつまり」
「世界樹の迷宮リマスター!!!!発売!!!!!」
「「「おおおおおおおおお~~~~~~~~!!!!!!!」」」
「本当はハイ・ラガードにもDS版で行く予定だったが……俺たちもswitchデビューだ!!!!!」
「「「いやっふぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!高画質ぅぅぅ~~」」」
そして……
「ついにやってきたわに!!北の大地ハイラガード!!!!!」
「お、早速俺たちの冒険の成果を求められてきたな」
「なんかちょっと照れるな~。えへへ、大冒険者でーす♪」
「新しいギルド長が私たちに興味を示してる!!」
「流石の僕もちょっと照れくさいな……」
「今度はNPCむき出しの同じ台詞しか喋らないみたいなこと、無いと良いんだけど」
「……救ってはいないんじゃないかな」
「むしろ辺境の街の産業を一つ潰したまでありますわ」
「そっちがばれたら非協力的になりそうだし、勘違いさせるだけさせておくのが良いんじゃないかな」
「で、ギルド名はどうするんだ? 今回はデンマークって名前やめるんだろ?」
「まさか実在した国家の名前だなんて思わなかったからなあ」
「むしろなんでびんちょうは知ってたの……?」
「という訳でそのままつけるのは失礼かなって思ったので……」
「『丁抹全国寿司連盟(でんまーくぜんこくすしれんめい)』にします!!!!」
「あんま変わって無いじゃないですか」
「めちゃめちゃデンマークいうとりますがな」
「あ、あまり離れすぎても俺ららしさが無いってことで、これはこれで良いってことで……」
「エトリアの王冠も無事にもらえました」
「めっちゃ弱体化してるけどね」
「……よしっ、みんなの登録完了!! ギルドリーダーはえんがわ、サブリーダーはしめさばのままで良いかな?」
「びんちょうはリーダーにならないの? ……いや、なったら休日なしで連日迷宮浸りになるか」
「み、みんなにはそういうことしないよ!? 流石のあたしもモチベーションがそれぞれってことは解ってるって!!」
「自分一人ならやるつもりだったんかい」
「荷物も置いちゃいたいし、まずは宿に行こうか」
「新しいお宿のおかみさん!!今回は宿代どうなっていくのかな……」
「宿代が上がるのはまあしゃーないのよ。問題はペットのネズミの捜索依頼を5エンで出すかどうかなの」
「その件は……大変だったな」
「新しい病院!!今回の先生は結構若いのね!!」
「ふへ……そうかぁ俺たち有名人かぁ~~~」
「えんがわ様、きっしょいですわ」
「そこまで有名になると、いざというときやりづらいなぁ」
「いざということを起こすな」
「俺たちのファンちょっと多すぎないか? いやぁ~~こりゃ気軽に町も歩けないなぁ~~~」
「あ、でもえんがわの作った彫刻はいらないって」
「……俺は死後評価されるタイプの芸術家だから」
「今回の店番ちゃんは、僕と同い年くらいかな?それよりももっと小さいのかな?」
「話が合うと良いですわねぇ、にしんちゃん」
(サイコパス幼女が仲良くなれる訳ないだろ)
「何か買っていくものはある?」
「それじゃあ新しいパレットナイフを……」
「ハイラガードのあま~いお菓子を……」
「野菜の苗を……」
「落ちている髪の毛や体液を回収するための道具を……」
「そういうのはお小遣いで買ってね」
「いや、むしろ経済の危機に陥れたんだって」
「エトリアとハイラガード、離れているから伝わっている間に、違う話になっていっちゃったのかも。まあいっか」
「そうね。やりやすけりゃなんでもいっか」
「大雑把姉弟……。生き別れていたとは思えないほど息ぴったりね」
「悪い方向にな」
「結構フランクな方なんだね。親しみやすそう」
「入念なチェック……ところできびなご君、貴方この間の肝臓の数値随分悪かったみたいたけど??」
「そういうまいわしさんは血糖値大丈夫だったの??」
「そしてこれがエトリアの執政院にあたるところか」
「凄い!!このおじいさん、私のおじい"ちゃん"と髪の毛の生え方そっくり!!」
「びんちょう!!しっ!!!!!!」
※↑びんちょうのおじいちゃん
「貴族の地位もらえるんだ。ええ~~めっちゃ欲しい」
「いらねーに決まってますわ。賞金あれば十分ですの」
「貴族になれば食いっぱぐれないんじゃねぇの?」
「貴族でも貧しい人は貧しいよ。ソースはあたし」
「……夢の無い話だぜ」
「どのみち話は迷宮突破してから!! 早速最初の地図描きミッション受けて来たけど……行きたい?」
「いつもの面々(びんちょう、はまち、えんがわ、しめさば、まいわし)で行ってきなよ。俺たちは準備とか荷解きしちゃいたいよな?」
「しまあじがそういうなら」
「うん、しまあじに合わせるよ♥」
「にしんちゃんがそういうなら、わたくしも」
「有難う、しまあじ!!正直もう迷宮に行きたくて行きたくてずーっとうずうずしてたの!!」
「解ってますよ、そんなこと見りゃね」
「気が利くぅ~!!さっすがあたしの後釜!!」
(……しまあじ、びんちょうに対してなんかデレデレじゃない??)
(ふぅ~ん、そういうこと?でもびんちょうなら心配なことは何も起きないか)
「よ~~~し、それじゃあハイラガードの世界樹も、楽しく突破しちゃうぞ~~~~!!!!」
「「「おお~~!!!」」」
続く!!!!!