「最初のミッション!!スクショ全然取ってなかったから端的に言うね!!」
「そんなん、あり????」
「ちなみに最初のパスワードを入れていないと普通の回復スポットみたいです」
「……マジ?」
(あのびんちょうがびっくりしてる!?)
(ま、まさかここで心が折れてしまうのか……)
「……面白くなってきたじゃない!!かかってこいやハイ・ラガード!!」
(((良かった~~~僕達私達の知ってるびんちょうだ~~~!)))
「一階の探索は一切記録を取ってなかったので、二階から気になったところをちょこちょこ言ってくね!!まず下の階であたしたちをとんでもない目に遭わせた毒吹きアゲハ!!」
「エトリアの頃も酷い目遭わされたからね。ちなみに先程の奇襲イベントで我々は一度全滅しています」
「あれは無理だって」
「オオサボテン。見るからに攻撃力の高いモンスターだな。一体で出てくるから良いけど、今後はどうなることやら」
「これは微妙なところでシャッターを切ってオオサボテンが核爆発を起こしたみたいになったところです」
「あたしまだ核熱覚えて無いからね。無実だからね」
「最初は会わなかったけど、クローラーというめっちゃ強いイモムシいました。私のHPがいっきに持って行かれた……」
「まいわしは今のメンバーで三番目に固いので前衛だったんだけど……ちょっと隊形考えよっか」
「可愛らしい齧歯類がいましたが、前世の記憶が『こいつと関わるな!!』と警告をしてきたので、無視しました」
「そもそもこっちは例の宿屋ミッションで齧歯類に対して色々思うところがある身なので……それに、齧歯類は勝手に作物食べるからね。どんなに可愛くても害獣は害獣!!」
「落ち着きなさいはまち。ところで、今回えんがわがどうしても『これについて話したい!!』というテーマがあるらしいんだけど、詳しく伺っても??」
「ああそうだな。みんな、エトリアにいた頃のブーストは覚えているか?」
「スキルのレベルを+5させるやつでしょう。医術防御で凄くお世話になったわ」
「今回ハイラガードでは、ブーストは使えなくなっている。代わりに『フォーススキル』という、ざっくり言うと各職業にそれぞれ超必殺技があるんだ」
「それをどうしてわざわざこんな時間使ってまで取り上げるの?」
「……それはな」
「レンジャーの『夢幻陣形』が正常に作動してるんです!!!!!!!」
「……???」
「???」
「???????」
「……すまん、説明が足りなかったな。まず説明を読んでいただければわかる通り、この技の効果は『味方の回避率を上げる』ものなんだ」
「確かに、使った後相手の攻撃が全部ミスになってるね」
「しかし、DS通常版だとこの技がバグっててな……味方の命中率が下がるというとんでもない自滅スキルになっていたんだ」
「味方の命中率が……下がる!?」
「いやそんなバグある??????!!!!!」
「一応ベスト版では修正されていたそうですが、我々が前世と呼んでいるDSのロムは……通常版ですね」
「う、うわぁ……」
「良かった……これで、心置きなく『夢幻陣形』出来る……毎秒やろ」
「みんなフォースがたまっていたので、一人ずつ打ってみました。まずソードマンの『フルゲイン』通常攻撃の約500%ほどの斬攻撃を全体に与えるそうです」
「発動が早かったから、雑魚とか一掃するのによさそう」
「パラディンは『完全防御』、そのターンのあらゆる攻撃を無視するものです。昔これをジャガーなんちゃらにごり押しで使った記憶が無きにしも……です」
「演出地味だな~~」
「噂によるとソードマンの身ぐるみをはがして、パラディンがこれを使う戦法があるらしいんですけど……どうですか?」
「そうなの?必要とあればあたし全然脱ぐけど」
「迷いねぇな」
「正直、びんちょうの素っ裸見たところで特になんも思わないぞ」
「うん、僕も」
「メディックは『超医術』、これだと超しょぼく見えるかもしれないけど、味方のHPを全回復、戦闘不能を含む状態異常を回復となっております~」
「一気に起死回生狙えるスキルだね」
「ちなみに今回から追加されたある職業のフォーススキルとHP回復量以外同じ内容だそうです」
「めっちゃ反応しづらいな」
「で、アルケミストは『超核熱の術式 』、敵全体に無属性の特大ダメージとのことだけど……なにこれ」
「一層で出していい攻撃力じゃない」
「確か前前世くらいで、このフォースでなんかジャガーさんみたいな名前のやたらごつくて強い敵にゴリ押しで買った記憶があるな……」
「確かにエトリアでアルケミストは後半火力不足かつ裏ボスが属性耐久持ちだったから、強くはない方だったけど……これはちとやりすぎちゃうの????」
「とまあ一通りわけだけど、びんちょうさんはこれらのスキルをどう使っていくつもり?」
「うーん、確かにすごく強いね。でもあまりフォースに頼り切るのもそれはちょっと違う気がしちゃうなあ」
「じゃあ封印する?」
「それはそれで面白く無いし、よっぽどのことが無い限りゲージが溜まったらラッキーくらいの扱いでいこっか」
「おけ。それじゃあ我々の方針はそういうことで」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「そんなこんなで三階に来たわけですが……」
「わあ、可愛いワンちゃん!!」
「待ってはまち!! そいつが例のメディックフォーススキルが若干被ってる新職業よおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
続く!!