「そんなわけで謎のワンちゃんに値踏みをされています」
「所詮俺たちはお犬様以下」
「うんこったれで御座います」
「唐突に始まった謎の茶番」
「何か私たちに訴えかけているみたいだけど……北へいけってこと?」
「それはかの有名なハドソンから発売された……」
「全知全能大槍葦人GODが関わっているという……」
「待って待ってわかんないわかんない!!」
「あれ、人がいる。僕と同じパラディンかな?」
「イ~ケメン聖騎士登場♪」
「インチキおじさんのメロディで歌うな」
「樹海磁軸の簡易版みたいなやつか。一方通行みたいだから、どのみちアリアドネの糸は忘れないようにしないとね」
「樹海磁軸も、今後は出てくるみたい。またエトリアみたいに一層に付き一つかな?」
「そんで、このイケメンさんはフロースガルで、このわんわんがクロガネ君か。覚えておこう」
(めっちゃ忘れてそう。僕は名前が複雑すぎてもう忘れそうだよ)
「さてと、キリが良いし一旦町へ戻ろうか」
「おけ。とりあえずイケメンと会ったところ地図に書いておこ」
「スズキさん(※しめさばの彼氏)に報告しておきますね」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ま、これでも一応経験者ですからね」
「エトリアでは一層を突破した時点で、かなり上位のギルドって言われたけど、こっちもそうなのかな?」
「俺はエトリアを拠点に活動していたからわからないが、そうかもな」
「エトリア……なんかエトリアの時より過酷な冒険になりそう。嬉しいことだけど」
「病院はいつも怪我人が多いしね。僕たちもエトリアを突破したとはいえ謎の力でLv.1からやり直しになっているし、慎重に行こう」
「それもそうだけどさー!!焦ってるわけじゃなくて、すっごく楽しいからこの先の景色とか、いろんなものを早く見たくてしょうがないんだってー!!」
「だとしても焦りは禁物だからな。それに迷宮は一人で突破するものじゃない。なにより仲間との信頼が大事だから、お前も突っ走ってばかりはいけないぞ」
「勿論解ってるよ。でも、一刻も早くみんなと新しい発見とか、ドキドキとかそういうのを共感したくなっちゃって。命あってのものだから、変に急いだりはしないけどね!!」
(よせやい/////)
(よせやい/////)
(よせやい/////)
(よせやい/////)
「これに関してはびんちょうが特殊過ぎるだけな気がします」
「同意」
「え!?!?私だけおかしいの!?」
「エトリアでの五日間クエストの三日目あたりで『生きてるって感じ~~~!!』って言い放ったの、今でも忘れないからな」
「バランスのおっさんもあれにはあんぐりだったよね」
「懐かしいね~。でもあのクエストのお陰で私たちの絆も深まったようなもんだし、今となっちゃ良い思い出よね」
「/////……さて、それじゃあどうしよっか!!!!!!!私たちも今日と明日は休憩にしよっか」
「あら、びんちょうにしては珍しく、自分から言い出した」
「ああ、すまん。実は休みを取りたいと言ったのは俺なんだ。実はハイ・ラガードには古い知り合いが住んでいてな。ちょっとそいつに用があって」
「そういうこと。私も丁度休みたかったし、しまあじ達もそろそろ樹海に潜りたいだろうしね」
「でもその間びんちょうはどうするの?」
「ああ、それなんだけどね」
「なるほど。でも内容知らされていないって良いの?」
「大公宮からの依頼なら、変なことはないかなって。それに万が一変な依頼だった場合は……ねえ!?」
「そうね、びんちょうなら万が一アレな依頼だったとしても、返り討ちにするだろうから大丈夫か」
「ハイ・ラガードの樹海で許されてないだけで、真龍の剣、まだ持ってっからね!!それじゃあ行ってきまーす!!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「お帰りなさーいどうだった?」
「えーっとねえ……」
「あらあら……」
「でもびんちょう、冒険者になるまでは剣の師範やってたんでしょ?むしろ適任だったね」
「まさかあの経験がここで生かされるとはね……でもこれで大公宮のお墨付きも得た訳だし、今後うちのギルドにプラスになることがあるといいな~」
「ふふっ……びんちょうなんだか楽しそう」
続く!!!