七七日横丁

この世とあの世とその世

採集隊ができたぞい!!:びんちょうオデッセイ(ネタバレあり)

「気を取り直して四階に来たわけだが、見たことのない色のもやもやがいるな」

「低い壁だったら上を飛ぶことでスルーできちゃうみたいね」

「敵の攻撃もますます強烈になり、ついに私だけ経験値が遅れました!!くぅ~~~!!」

「あの時はまいわし後列にいたのにね……メディックから狙われているような気がしなくも無いよ~」

「特にこのイビルアイって奴の攻撃力がエグイ。僕がガードしても半分以上削られるよ」

「こうなるとレベルだけじゃなく、防具なども見直したいけど、資金と素材がな……サヨリ曰く『ハイ・ラガードの採集はああっと!!な感じで非常に危険』とのことだし、どうすればいいかな」

「じゃあ採集部隊でも雇うか。おちんぎんは私のポケットマネーから出すよ」

そ、それは流石に駄目!!幾ら何でもギルドの為に自分の身を削るのはいくらびんちょうでも……」

「デモサキニススミタイノニサキニススメナイカラサイキンナンダカテアシのシビレガショウジテキテ……」

「あ、自分の為ね。……別にお金だってゲーム内で表示されるお金以外にも色々みんなのお給料を払うためのとか、維持費用とかもっと色々あるんだから、そこは本当に大丈夫。次回は、採集部隊を作りましょう!!

「ハヤク、メイキュウ、ススミタイ……ツヨイテキ、タタカイタイ……」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「というわけで我々が持ちうるコネクションをすべて使い採集隊が結成されました。まずはえんがわの後輩でエトリアでもお世話になったコハダさんです」

「こんちわー!!えんがわパイセンからまた連絡貰えてよかったっす!!」

「おおーガタリと対を成す我が後輩よ~~~。元気そうで何よりだ」

「自分も最近弟子を取りまして、そやつの新人教育も兼ねることを許してくれて、まさに感謝カンゲキ雨嵐っす!! それじゃあ紹介するッスね、弟子のキンメです!!」

「ふふん、キンメだよ~~」

「まあ、新グラフィックですのね!!」

「いきなりメタネタ飛ばすな」

「好きなものはカレーとナン何だよ~~なんつって」

「そのジョークは自分には難しいのであります!! 具体的なお笑いポイントを教えて欲しいのであります!!」

「この人、絡みづらい」

「自由人で色々問題がある奴だけど、仲良くしてやってくださいッス!!」

「それから、はまちの知り合い?的な人も駆けつけてくれました」

「うげっ、先生……」

「久しいな、はまち。元気でやっているようで良かった」

「ど、どうも……」

「しかし聖騎士としての自覚がまだ薄いんじゃないのか? 今回もシールドスマイトを取得したいと駄々をこね、他の仲間が止めていると話を……」くどくどくどくど

「めっちゃ目付けられてるじゃん」

「はまちが問題児じゃない訳が無いよなぁ……」

「後押しはあったとはいえ権力闘争に巻き込まれストレスフルスロットルの主を置いて迷宮来てるからね、はまち」

↑置いていかれた主

「それを考えるとお説教くらいで済んでるのが奇跡な気もする」

「しょうがないじゃん!!エトリアにプリンスって職業は無いんだから!!」

「こんにちは。逆鱗マラソン以来のスズキです」

「お久しぶりです!!」

「私の彼氏です」

「スズキ様……何度聞いてもこのしめさば様を受け入れてくれる器のデカい男が、この世にいたことが驚きですわ……」

「ぼ、僕はまだ認めた訳じゃないぞ!!」

「でも本当にスズキさんと結婚しないと、しめさばさん一生結婚できないよ」

「それは私が1番危機感を覚えています」

((プロレスしかけたつもりだったけど、ミリも怒ってないぞこれ))

「今回は研究しながらにはなると思うけど、また君たちの力になれればと思うよ。ただ、今回アルケミストは博識を覚えられないからね……。レアドロップ狙いの手伝いは出来なさそうだ。すまん」

「なんかちょっとホッとしてない?」

「最後は俺、サヨリだ」

「ああ、えんがわのお知り合いの!!」

「兄上!!いきなりどういう風の吹き回しですか!!あんなに『樹海には挑まない!!』とおっしゃっていたのに!!」

「採集くらいの手伝いなら、問題ない」

「兄上!!自分、頑張るであります!!今後は家族だけでなく、仲間としてもよろしくお願いします!!!!」

「……可愛い奴だし、心配になるのはわかるな」

「まっすぐなよいこなんです……まっすぐすぎるだけで」

「……」

「……何だい、君」

「……うーん??」サワッ

「!?!?!?」

「キ、キンメ!?!?!?何故いきなり雄っぱいを触るんスか!?というかいきなり失礼過ぎるッス!!ご、ごめんなさい!!!!!!!」

「やりますねぇ!!!!こりゃスケベ界隈期待の新人だ!!」

「喜んでんじゃねぇぞこの色ボケロリ」

「うーん……新ガンナーはぱっと見じゃ性別が解らないなぁ……」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「と言う訳で、採集の為に樹海へ来たわけだけど……」

「なるほど、完全に理解したぞ」

「これを書いたのは、しめさばさん? 恋人が他のイケメンにデレデレしてるのって、どう……なの?」

「うーん、いつものことなんで特に気にならないですね」

(いつものことなんだ……)

「それじゃあ早速採集をしていくぞ」

(キンメ、露骨にサヨリさんに距離を取られているッス)

「どんどん新しい素材が手に入っていくな。そして幸いなことに『ああっと!!』なことには一度もなっていない……幸先は良いな」

「警戒歩行をLv10まで上げてますけど、エトリアのと全然違うっすよ!!エンカウントゼロっす!!」

「ふふ~ん、これ結構楽勝な仕事なんじゃない??」

「……そう、なのかなあ?」

「油断した時に牙をむいてくるのが『世界樹の迷宮』だからなあ……」

この時、あまりの順調っぷりに、採集メンバーは誰も後に『ああっと!!』で壊滅状態になることを、全く予想できていなかったのじゃ……」

「「「え、誰!?」」」

 

続く!!(ジジイの話は本当です)