七七日横丁

この世とあの世とその世

ピクニックモードとドクトルでマグスなBBA:びんちょうオデッセイ(ネタバレあり)

※今回からNPCのキャラ崩壊(しかも今回は何故かⅠのキャラ)も含みます。ご了承ください

「うーん……」

「びんちょう様が唸っておりますわ。フロ……様の仇を討つべきかどうかで悩んでいるとお聞きしましたが、遂に人の心を手に入れたという事ですか?」

「いや……あの唸り方は多分楽しい方の唸り方だね」

「楽しい方なのかよ」

「飼育員の説明ですかそれは」

「……何で悩んでいるのか分からないが、一人で考えこむことは無いと思うぞ? 俺たちにも話してみろよ」

しまあじ……そうだね、有難う!!それじゃあ、まずは、メタ発言の許可を」

「今更感もあるが、よかろう」

「有難う!!それではまずはこちらをどうぞ」

「え、誰??」

「ま、まさかこれは……!!」

「そう、我々の前世です

「遂に前世絡んできちゃった」

「この時の方がネーミングセンスが良い気がするのは気のせいでしょうか!!」

「いきなり終盤の話をするけど、DS時代ラスボスを倒したことがあるのに、このデータでは23階までしか来ていないの。どうしてかわかる?」

「???説明を求めるのであります」

一回ふざけて最初からにして遊んでたらそのままデータをセーブして全部冒険が吹っ飛んだからですね

「しょ、小学生がやりそうな事故~~~~~~~!!!!!!」

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「補足すると、データを消したのはこの動画ごっこをしていたからですね」

「これは……プレイヤーが世界樹を知ったきっかけがローゼン関連動画(この動画では無い)のニコニコ市場だから、当時の趣向の同窓会みたいな動画ね」

「気持ちローゼンメイデン世界樹の迷宮を絡めた二次創作が多かったから『二つのファン層被ってる!!』って嬉しく思ったけど、今思うと単にローゼンメイデンの当たり判定がデカすぎるだけなんだよね」

「思い出が噴気孔のように溢れ出るね」

「話を戻すね。つまり何が言いたいかと言うと、あたし達は今まで4層までのボスと計二回戦っていることになります。そうなるとこう、流石に飽きが来るというか……

「つまりびんちょう様はメンバーを入れ替えるなり、人数を減らすなりして臨みたい、という認識でよろしいでしょうか?」

「そういうこと!!でもレベリングをしている時間も無いしな~~と思ってどうしたもんかと、考えてて……」

 

???「ふっ、お困りのようだなギルド『デンマーク』改め『丁抹全国寿司連盟』よ」

 

「……えっ、この声はまさか……」

「ああ、他でもない。私達だ」

「『デンマーク』改め『丁抹全国寿司連盟』のみんな、久しぶり」

なんの前触れも無しに前作NPCが出て来たぞ!!こ、こんちゃっす……へへっ」

(えんがわさん、何があったのかは知らないけど、やたらと二人に腰が低いんだよな)

「ツスクルパイセン……お久しぶりっす……へへっ、へへへ」

しまあじ君、この人迷惑かけてない?」

「この間食べ物に変なもの入れられてました」

「……」チリーン

ぎゃっはーーーーーーーー!!!!」パタン

「うわーー!!にしんさんが消し飛んだであります!!」

「びんちょう、どうやらレベリング方法について悩んでいるらしいな」

「はい。せっかくならみんなに活躍して欲しいけど、でも全員やっているとなると手間と時間が凄くて。ただでさえハイ・ラガードではFOEから経験値も得られないし、どうしたもんかと……」

「ふっ……さすがの向上心だな。そんな君にこれをやろう」

「これは……難易度変更!?」

「リマスターで追加された要素だな。これをピクニックにしてみろ。敵のダメージはクソザコに、こちらのダメージは笑えるほど多く、経験値も増えている。一度やってみろ。飛ぶぞ??

「でも、使っていいのかな……?」

「……びんちょう、この問いは以前にもしたかもしれない。君は何故迷宮に挑戦し、己の腕をみがく? そしてその果てに何を求めている?」

「……わかりません。ただ、あたしは迷宮に挑むこと、それが楽しいし幸せです。そして強い敵と戦うのが楽しいです。最強になるため、迷宮の謎を解き明かすため、そして誰かのため、あたしにとってはいつだって二の次です」

「……なら大丈夫だ。この力を使っても、君の冒険は楽しいままだ」

「勿論ピクニックモードで先に進むのも一つのプレイ方法。自分にとって一番やりやすいやりかたで遊ぶことが大事。ゲームは娯楽なのだから」

「パイセン達……有難うございます!!」

「さて、私達はそろそろここを発つとしよう」

「あら、どうせならもっとゆっくりしていけばよいのに。あま~いお菓子もありますよ!」

「……お菓子くらいは良いんじゃない?」

「確かに」

「じゃあ用意してきますね~~あと紅茶~~」

「随分お急ぎのようですが、お二人はこれからどちらへ?」

「ああ、アーモロードに行こうと思っている。どうやら和風かつ先輩冒険者ポジションでやたらと冒険者を通せんぼしてくる変な前髪の男がいるということで、そいつに一つお灸を据えてやろうと思ってな」

「レン、未だに自分が捉えられていた過去についての描写が無いから、自分より描写と出番が多いNPCを見るとモヤモヤしちゃうみたい。しかも今回は和風で先輩冒険者って二つも属性被っちゃったから……。勿論、私はレンの望みがそれならば、付いて行くだけ……」

冒険者を通せんぼしてくる!?!? うわーーそいつ最悪!!パイセン、そいつボッコンボッコンのギッタンギッタンにしてやってください!!!!」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「そうだ、えんがわ。この間お願いしていたこと、どうだった?」

「ああ、大丈夫そうだ。もうすぐハイ・ラガードに着くらしい」

「???何の話?」

「はまち、また話聞いてなかったの? 新しいギルドメンバーの話」

「ハイ・ラガードではドクトルマグスもギルドに登録できるでしょう? えんがわが知り合いに一人いるからって、連絡とってくれたの……あら、誰か来たわね」

「おーっす!!お前ら元気か??」

「あら、貴方だったの。いらっしゃい」

しらすさん!!今回も来てくれたんですね!!」

「お前たちも元気にしてたか?」

「うん!! わーい!! 本当にしらすさんだー!!」

「よしよし」

「うふふ」

「えへへ」

「ハマー」

(にしんときびなごに懐かれるしらすさん……何者なんだ……)

(俺より寿司連盟で人望ある気がするんだよな、しらす

(はまちは何やってんの?)

「今回もホーリーギフトをしてくださるのですか?」

「リマスターはピクニックモードもあるし俺いらんだろ、とも思ったんだけど、エンカウント率を上げる『魅惑の小夜曲』がエグイということで、やってまいりました。そんで、こっちが本命」

「おおー、えんがわよ。息災にしておったか??」

「ババア!!来てくれて嬉しいよ!!」

「バ、ババア!?!?」

「なんじゃ、みんな驚いておるではないか。どうやら妾の紹介はまだのようじゃな」

「えーっと。こちらフォアグラ、通称ババア。俺とえんがわ、ついでにサヨリの育ての親で師匠なのよ」

(……兄上の、育ての親?)

「育ての親でお師匠様……かなりお若く見えますが」

「あんちえいじんぐじゃよ。見た目など気にせず気軽にババアと呼んでくれ。妾もその方がやりやすい」

「うーん、とはいえ流石にババア呼ばわりは気が引けるような……」

「そっか!!よろしくね、ババア!!」

「ババア!!」

「ババア!!!!」

「よし、ババアだな」

「じゃあババアで」

「よろしくね、ババア」

「ババア殿!!よろしくお願いしますであります!!」

全員容赦が無さ過ぎですわ

「あたしはおばあちゃんって呼ぶね!!いいでしょ?」

「おお、いいぞ。よろしくな、びんちょう(そうか……お前があのびんちょうか。あいつに似たまっすぐな目をしておるな)」

「よーし、それじゃあ早速キマイラ退治の作戦を練るぞーー!!」

「「「おお~~~!!!!」」」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

その頃のアーモロード

 

「……悪寒が止まらないのだが、なんだこれは」

「そうかそうか。それじゃあゆっくり休むと良い」

「私が子守歌を歌ってあげるから」

 

その後クジュラは三日間おなかを壊した。