七七日横丁

この世とあの世とその世

奥多摩もみじ大爆発、寒さも大爆発:びんちょうオデッセイ(ネタバレあり)

「結局仇を取った形になっちゃったけど……これで良いんだよね?」

「俺達はやるべきことをやったまで。その過程に誰かの仇がいた、ただそれだけだ」

「……結局クロガネ君は助けられなかった」

「それだけ、あのフロ……さんが大事だった、ということでしょう。世の中には、自分の命と同等かそれ以上の存在があるんです」

「だとしても救える命は等しく救われるべきだと私は思うわ。医者だもの、全部救いたいの」

「……そんな強い貴女を、わたくしはお慕いしていますわ」

「そうね……ところで、今私達どういうメンツで樹海にいるの?」

ギルメン全員っすね

「一ギルドに付き、樹海に入って良いのは五人までなのに、今めっちゃ無視してっからね」

「戦闘には5人しか参加して無いしいいんじゃね?」

「そ、そうであります!! そう、なのでありますか? ……ん?」

「ともかく、街に戻るときは、全員バラバラに……良いかの?」

「ほい!!その前に6階に行ってもいいかな?もしエトリアと同じようなら次の階に……」

「って凄い!!わー、綺麗だよ!!」

「これは見事ですわ~~~~!!」

「層が変わるだけで一気にこう景色も変わるの、どういう原理何だろうね?」

世界樹って本当に不思議……」

「それにしても凄いね、この様子はまさに」

奥多摩もみじ大爆発

「……?」

「大爆発って……風流ねぇな」

「……ところで奥多摩って何?」

「……」

「あのさあ……滑ってんぞ(笑)」

「…………」

 

「あれ、自分の銃が……ぎゃーーーーー!!!!

滑った者に慈悲は無し

「ボクのフォーススキルでもっと楽に死なせてあげようか?(笑)」

「ええーい大馬鹿者!!!とっととその銃をしまいなさい!!!」

「ちょっとアーモロード行ってショーグン探してこようかな」

「そんなことよりみんなほら見て見て!!やっぱり磁軸があるよ!!」

「そんなことwwwww」

しまあじ?」

「何でもありません」

「磁軸も案の定あったことだし戻るぞ。……5人以下で、バラバラでな」

「とりあえず銃返してくださいであります」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「これだけ聞くと、フロースガルさんのいなくなったギルドメンバーって全員動物たちだったみたいに思えるんだけど……」

「フロースガルのわくわく動物王国」

「と言う訳で、ペットをギルドメンバーとして入れることができるようになりました」

「ちょっと何を言っているのかわからないっす」

「ペットも人間と同等に扱われるそうです。どこぞの地域の人間どもより扱いが良いんじゃない、この国のペット」

「でも動物は動物でしょう? 躾けてあっても、そう使役できるものでは……」

「でも私たちの大学の先輩、動物ところか毒吹きアゲハとか使役してたよね」

「ああ~~いたいた、学校でもアレで噂の五反田先輩。一階でのアゲハの奇襲の時とか『せんぱーい!!助けてくださーい!!』って叫んじゃったもん」

↑学校でもアレで噂の五反田先輩(※成人男性)

(ショタグラフィックでアラサーは無理があるだろ)

「おお~~そうだそうだお前たち。お前たちに会わせたい人? 人じゃないな? 紹介したい獣がおるんじゃが」

「妾の相棒、ツブじゃ!!」

「わん!!」

「おお~~~!!新職業だ!!」

「ツブ久しぶり〜〜〜!!元気にしてたか!!」

「がうっがうっ!!く~~~~ん」

「相変わらず肉にめっちゃがっつくな」

「今後は妾だけでなく、ツブも大事なギルドのメンバーとして扱って欲しいのじゃ。なに、ちゃーんと躾けは出来ておるし、人懐っこいからすぐにみなの言うことも聞くようになるぞ!!」

「ババア……。自分にもペットがいたから今回のキマイラ退治、時間をかけたくなかったんだ」

「そうじゃ」

「犬映画で泣くタイプですか?」

「勿論、号泣じゃ」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「新しい仲間も入ったことなので、早速次の樹海を冒険します!!新しいモンスターも出てきてスリルは倍増!!」

「この大キノコが厄介で、麻痺させてきたり、毒を打って来たりで。私が麻痺食らって他の人が毒を食らった時は目も当てられないわ」

ちょうどHPゲージが目線の位置になって某ブロガーっぽくなっているがジャイアントモアだ。エトリアではFOEだったが、こちらの個体はそこまで脅威じゃないようだ」

FOEと比べて脅威じゃないってだけで十分強いけどね」

「わくわく……」

「道中の蟻塚に甘そうな蜜があったため、まいわしがどうしても食べたいと駄々をこねているところです」

「……」

「というわけで、いっただっきまーす!!」

「なっ!!!!!????????先手を取られただと!?!?!?」

「……あ、ごめん!! この間からキマイラのこととかで頭使いすぎちゃってて!!なんか……それで!!!」

「……」

(……これ大丈夫?)

(食べ物の恨みは恐ろしいとか言うぞ)

(これで解散とかなったらやだよ!!)

「……も~そういうことだったの!?それだったら我慢せずに言ってくれれば良かったのに。うふふ、私も食べよーっと……美味しい!!」

「え、怒らないの?」

「怒る訳ないでしょ!!それにこんなにがっつくびんちょう、珍しいもの。むしろずっと大変だったの気がつかなくてごめんね」ナデナデ

「……えへへ」

(((て、てぇてぇ~~~~~~~~~~!!!!!)))

まいびんのてぇてさに脳みそを焼かれたところでしたが、なんかヤバイ奴が出てきたので、それどころじゃなくなりました」

(まいびん……?)

「こいつら、地図に映らないみたい。事故で当たる可能性もあるし、気を付けないとね」

「ぐぇぇぇぇぇ」

「行きたくね~~~~~」

「でも、凄いね。何が凄いって……処理落ちしない!!

「ああ……酷かったもんな、処理落ち」

「処理落ちしない二層ってこんなに綺麗だったんだね。本当にリマスターが出て良かった!!」

「やばい、メタ発言に歯止めが利かなくなっている」

「気持ちもわかるよ。だって僕早く他の景色もみたいもん」

「それは私も。みんなで頑張りましょうね」

「とか言ってたら罠に引っ掛かりました。ぐええー」

「記憶以上にミニイベントが豊富だな、第二階層。……やっぱり最後は俺がいようか?」

「レンジャーの足が動かなくなる方がヤバいって。それより前衛やってくれて有難うね」

「じゃあ僕が一番後ろに……」

パラディンが前衛じゃなくてどうすんのよ」

「大体アンタさっきも全身鎧の癖に、木に登り始めたり、一体どうしたの?」

「……そういう気分だった」

ゴニョゴニョ(最近ヒラメと張り合うことが多くなったし、大切な姉さんに格好良いところアピールしたいんじゃないの?)

ゴニョゴニョ(の割には、木でかぶれたり、相変わらず野菜の押し売りしてたり微妙に格好つかないけどね)

「階段に着きました!!」

「ハイ・ラガードの世界樹って、何処かエトリアのよりも人工的だよね。誰がどんな目的で作ったのかしら……」

「エトリアは偶然の産物って感じだけど、こっちは明らかにそうじゃないもんね」

「それを知るには上り続けるしか無いだろうな」

「天空の城があるのが本当なら、そこにきっと全部答えがあるだろうね。僕はそこらへんに興味あんま無いけど

「それじゃあ今日はここで帰ろっか!! 次の冒険が楽しみだな!!」

「はまちは帰ったらお薬塗ろうね」

「はーい」

続く!!