「18階に着きました!!17階がすぐに終わっちゃったと思ったら、落とし穴フロアみたいです!!」
「こりゃまた大変になりそうね……」
「落とし穴……うっ頭が!!!」
「大丈夫大丈夫何故ならまだ落とし穴を視覚で感知できるから」
「あ、蝶だ」
「蝶~」
「ハマ~」
「……はまち、もしかして自分のことポケモンか何かだと思ってる?」
「捕まえて剝製にしてやらぁ!!!!」
「いきなりどうした。情緒がおかしいぞ」
「はまちはいつもおかしいわよ」
「騙されるものか!!!これ絶対落とし穴に落ちるやつだろ!!!」
「気づいて何より!!」
「見え見えの罠だけど、これ引っ掛かる人いるのかな?」
「適当にAボタンを押す勢や罠にも積極的に引っ掛かるタイプもいるからな。俺達もどちらかと言うと見え見えの罠でも引っ掛かるタイプなんだが、今回はまあ、ね」
「ちなみに落とし穴に落ちると、ダメージ床と紫FOE君のコンビでそれどころではありません」
「この手の仕掛けは、何処かに『正解の落とし穴』があるのが定石だから、一つ一つ落ちていくしかないか」
「んーじゃあ、なるべく遠いところにある落とし穴から落ちていくってのはどう?」
「そうだね。そしたら後が楽だし、なるべく遠くから探していこう」
「……ってやってたら、読みが当たったらしく、早い段階でそれっぽい道を見つけることができました」
「なるほどこれも定石か……」
「効率的に進めたのは良いけど、世界樹の迷宮においてこれが正解かと言われると、なんとも言えないところだね」
「って思ったらまた兄貴が出て来た」
「キャー!!のび太さんのえっち~!!」
「諸王の聖杯を使う資格が無い? じゃあ強奪するしかないか」
「待って!!穏便に!!」
「びんちょうの言うとおりだ。よく思い出してみろ、なんか公宮で合言葉みたいなの教えて貰ったろ。穏便に済ませるためにもそれを使おう。えーっと……はまち覚えてる?」
「そこまで言って覚えて無いんかい」
「そうそうこれこれ。はまちは若いから、記憶力が良いな~」
「そういえば二人って十歳くらい離れてるよね。普通の友達みたいだから忘れちゃうけど」
「男の友情に年齢は関係無いよな!!」
(それもあるけど、はまち内弁慶だし変な奴だし、えんがわみたいな年上のお兄さんの方が話しやすいんだろうな)
「ビンゴだったっぽいね」
「ひとまず全面戦争は避けられたかな?」
「盟約の言葉……上帝、か。もしかしてエスバットの連中が言っていた、天の支配者のことを指しているのか?」
「ああ、あの人体改造するマン?そんなこと出来るの?」
「理論上は出来ると思うよ。今の技術じゃ無理だと思うけどね」
「しめさば、そんなことわかるんだ~」
「一時期ホモンクルス作ろうと思ってそこら辺のこと研究してたんだよ」
「流石姉さん!!勉強熱心だなあ」
「何に使うつもりだったんだよ」
「そういえば、一回うちのゼミ生がそれっぽいことを取り扱った時に、わざわざ発表聞きに来てたよね。でも結局作らなかったよね」
「材料の提供をスズキに頼んだら、流石に断られまして」
「あのスズキさんに断られるって……一体何を頼んだの」
「にしんなら知ってるんじゃない?あとで話聞きなよ」
「びんちょう、多分これ聞かない方が良いパターン」
「うん、そんな気がする」
「それより、しめさば。今の技術じゃ厳しい、と言ったな。もしかして……」
「エトリアの迷宮にあった、あの技術を使っていた人たちなら、もしかして……?」
「あるかもね。何せ大地を再生させるほどの技術力を持った人たちだもん。私たちなんて及ばない凄い技術があったんだろうな」
「姉さん、もしかして天空の城に行くのちょっと楽しみ?」
「少し、ね。もうホモンクルスを作るつもりはないけど、何か錬金術で生かせることがあるといいな」
「そして19階に来ました。めっちゃ落ちそう」
「綺麗~~!!ここ昔は雷雲みたいになってて、下には桜無かったよね?※桜ありました」
「リフトに乗って浮島を移動しながら進む方式の仕掛けでした。こんなの、エトリアにもあったよね。あっちはお花に乗るから謎にメルヘンだったよな」
「この階、他のボウケンシャーはどうやって地図に書いてるんだろう。ちょっと気になる」
「確かにどういうアイコン置いてるのかな。もしくは全部メモしちゃうとか?」
「ははははははは早く行こうよ」
「はまち足ぷるっぷる」
「……もしかして、高所恐怖症か?」
「いいいいい今まではだだだだ大丈夫だだだだだったんだけど、ここここここはははどうも足場がねえええええ」
「大丈夫? 怖かったらしっかり捕まっててね」
「優しいいいいい有難ううううう貴女の弟でよよよよよかったたたた」
「びんちょうも大丈夫? こういう乗り物、嫌いじゃ無かった?」
「このくらい短距離ならへーき!!長い距離はね……」
「敵の攻撃も強烈になってきているね。ラフレシアさんの色違いが出てきて正直ビビりました!!」
「術式&チェイスでも仕留めきれないから、正直ちょっとだるい……」
「しかも攻撃が厳しいしね。暫く出番の無かったメディックがここで活躍するってもんですよ」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「19階の写真全然取ってなかったし、特に語るところも無かったので、いきなり20階です!!うわーーー!!!顔がはっきりしてる人出て来たーーー!!!」
「一人だけかなり装飾も豪華だし、多分一番偉い人だろうな。ちーーーーっす」
「第一印象最悪じゃん」
「ま、まだなんかあるの~!?もう、欲しがりさんなんだから!!」
「いにしえの飾りかあ……多分公宮にあるんだろうね」
「こればっかりは頼るしか無いかあ……。またモリビトみたいに敵対することになっても嫌だし」
「と言う訳で公宮!!御託は良いからとっととそのいにしえの飾りちょーだい!!!!!」
「びんちょうが蛮族モードに入っている」
「危険な旅は承知の上」
「でも助けるかどうかはまた別」
「姉さんとまいわしも完全に蛮族モードになっている」
「諸王の聖杯!!見つけてやんよ!!!ただし己のためになぁぁぁぁぁ!!!!そうだよなぁまいわしいいいいいいい!!!!」
「勿論!!!!!!!!!諸王の聖杯は我々のもんだ!!!!!!!!!貴様なんぞには消して渡さない!!!!!!」
「そう罪は私のさじ加減ひとつ~♪悪徳のジャッジメント~♪」
「ええ、ボカロの曲ってメルト以外にもあるんですかぁ!?!?」
「老人だ!!ここにインターネット老人がいるぞ!!」
「僕この曲初めて聞いたなあ。ボカロキャラこんな前面に出した曲もあるんだ」
「……はまち、まじ??」
「大罪シリーズを聞いたことが……無い……?」
「これがジェネレーションギャップって奴ですか……」
「話がそれすぎて回線の繋がっていた巣鴨様に怒られたので、進みます」
「お前の為に早起きしていにしえの飾り持って来たんだ/////」
「えんがわ、それ何度擦るつもりなの……?」
「キモいから本当にまじでやめて」
「え、何いきなり突然興奮し始めましたんだけど!!怖い!!!」
「頭を使わないと突破できないギミックを目の前にしたびんちょうもこんな感じだよ」
「お名前はカナーンさん……とのことですが、あれ、こんな名前だったっけ?」
「もうちょいクァナーンみたいな名前だったような気がしたけど……」
「そういえば、海都にいるナマズのナルメルって奴が別作品でシルルスって名前に変わったけど、リマスター版だとまたナルメルに戻ってたんだって」
「それなのに、クァナーンさんはカナーンさんのままなんだ。何か事情があったのかしらねえ。大抵こういうのは宗教上の理由な気がするけど」
「クァナーンさんもといカナーンさんの話を要約すると、この先に進むことは全然良いけど天空の女王なる存在が、道を途中で塞いでいるからなんとかしてくれ、とのことです」
「ボスかな」
「ボスだろうね」
「世界樹の迷宮だからね」
「スキュレーくらい冒険が止まっちゃうと、またしんどくなりそうだけど、今回はどうかな」
「ま、オーディエンスもめちゃくちゃウキウキしてることだし、相手がどんなに強くても頑張ってきましょうか」
「よしっ、とりあえず色々面倒くさそうなことは片付いたみたいだし、冒険を続けよう!!」
華麗に続く!!