「このあたしにも恥じらいと言う感情が残っていたのね」
「適当に名前付けましたからね」
「最近じゃみんな妾達のことを、まとめて『寿司』と呼ぶようになったしのう」
「まあ寿司なんですけどね」
「「「HAHHAHAHAHAHA」」」
「「具体的に今面白いことありましたか!?!?」」
「って君は……カレイさんでしたっけ?」
「はい。ちょっと様子を伺いに来たんですけど……この人たちっていつもこんな感じなんですか?」
「……ハイ」
「……大変ですね」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「6層の探索再開!!今のところ落とし穴はないね。左右対称の道って感じかな」
「とりあえず最悪は免れたね」
「扉はあるが、ツタが絡まって開けないな」
「燃やしていい?」
「だめ」
「道が無くなっちゃったね。でもこういう時って……」
「やっぱり!!」
「はまち偉い!!よく思いついたね!!」
「僕だってエトリアとハイ・ラガードの迷宮二つ旅してきたんだ!!色々なギミックにも予想が作ってもんよ!!」フフーン
「偉いなあお前は。よしよし」
「へへっ(この間扱いが悪いっていじけてたの、気にしてくれたのかな?)」
「隠し通路をどんどん伝っていくギミックね。見落としに注意しないと」
「エトリアの29階でマッピングミスして詰みかけたのは、本当に悲惨だったものね」
「ああ~~~あったあった。流石にあれはお手上げだったよ……」
「地図が埋まっている気配がないのに、階段が見えて来たな」
「28階と27階はやっぱり一つの構造になっているのかな」
「っておい、だだっ広い広場と一面のダメージ床じゃねぇか!!!!」
「まいわしが遂に荒ぶった!!!!!」
「前から普通に荒ぶってない???」
「案の定階段は幾つかある感じだし、何よりFOEの数が多いね」
「ダメージ床は警戒斥候でなんとかなるが、まともに探索できたものじゃないな」
「……フーン」
「ダメージ床も凄いし大変だなあこれ……いや~~自動塗り分け機能があって良かった~~!!」
「その機能2層の時めっちゃ文句言ってなかった?」
「状況は常に変わるものです」
「そしてメンバーも変わるものなのね……ごめんね、はまち」
「ワ、ワン……」
「悪いわね。私達全員FOE操作系のスキル無いもんでね」
「これ、また回線とか言って巻き込まれるパターンですか?やめてください最近ようやくあれ落ち着いてきたのに!!」
「うーん、その心配は無さそう。だって」
(※引用:『たまごっちのプチプチおみせっち』©Bandai Namco Entertainment Inc.)
「たまごっち星に行ってるみたいなので」
「!?くぅ~~~ん……」
「……これ手っ取り早く心の傷を塞ごうとしてません?帰って来た時『信じられるのはまめっちだけです』みたいになりません?」
「わん……」
「やっぱり優しいのね王子。あとツブも」
「くちぱっち、歯医者に来る前にまずは歯磨きの習慣見直した方が良いよ!!」
(遂にたまごっちにまでツッコミ始めたぞこの王子……おもしれ~~)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「おかげさまで段々地図が埋まってきました!!」
「28階の地図もどんどん埋まって来たけど、絶妙にキモいな」
「中央に超強そうなボスがいそう。あの扉はもしかするとボスを封印しているのかな?」
「あり得ない話では無いな」
「やめときましょう」
「世界樹の迷宮だからね」
「世界樹の迷宮だもんね」
「世界樹の迷宮だからな」
「ワン?」
「よくわからなかったね」
「……ツタ、か」
「くう~~ん」
「地図は全部埋まったけど、これはちょっとお手上げかなあ」
「あと気になることと言えば、28階のFOEが通せんぼしていた先くらい?」
「調べて無いのはあとそこくらいだし、一度たまごっち星からはまちを回収して、もう一度戻ってみるかあ」
「って思ったら、なんとツタが取れてました」
「クエストで開くやつじゃなかった!!」
「ツタ……ツタ……あ~~成程、あの台座ってこれのためだったんだね! えんがわは気がついてたっぽいけど、なんで黙ってたの?」
「そりゃ、後輩教育だろ」
「やっぱりえんがわはかっちょいいね!!」
「チャージマン研の『……野菜か』的な奴だと思ってたわ」
「おいおい俺は10年ボウケンシャーだぞ??」
「ほら、はまちも機嫌直して」
「ボクノトモダチマメッチダケ」
(言わんこっちゃない……)※はまちが心配で遂に自ら回線を操作し始めた巣鴨
「でもはまち、よく考えてみて。今後はまちは強敵たちと沢山戦うでしょう?そういう時パラディンは必須なの。でも私たちを見て? 全然必須じゃないでしょう? 医術防御も無いし」
「もーーそうじゃなくて、僕はみんなと一緒にいたいんだって!! ……だって、ハイ・ラガード終わったら僕たち、バラバラになっちゃうんだよ! セカダンあるけど、僕しか出演して無いし、Xは仮に今から買ったとしても、eショップ終わったからグラフィック買えないんだよ!! なのにさーー!!僕を置いて行って!!」
「でもはまち、万が一あたしがペルソナの主人公になっても、なんとか名前付けられる箇所捜して付いてきてくれるでしょ?」
「ハマ」
「あたしがゲーム会社の枠飛び越えて、日本一ソフトウェアの世界に行っても付いてきてくれるでしょ?」
「ハマ」
「あたしがスコール・レオンハートになったらリノア・ハーティリーになって付いてきてくれるし、ポケモンの主人公になったら最初のパートナーポケモンになってくれるでしょ?」
「ハマ~」
(まさか度々発していた鳴き声みたいなのはポケモンになる予行練習……!?)
「そこだよ!!そんな風にあたしの提案に少しも迷うことなく乗ってくれる!!そんな人はまちが初めてだったんだよ!!」
「……そりゃねえ、僕はびんちょうにコバンザメしてるのが、人生を一番楽しくする方法だと思ってるからさ」
「あたしは、はまちが付いてきてくれるから安心して、ずっと冒険を続けられるんだよ!!はまちがいる限り冒険は終わらないんだよ!!」
「……」
「それに冒険が一回なんて誰が決めたの? エトリアにもハイ・ラガードにも何回だって挑んだって良いんだよ!あたしまだまだ一杯試したいこと、やりたいことあるんだもん!! アーモロードだってタルシスだってアルカディアだって、変装すれば全然いけちゃう(それはそれとして他ナンバリングのグラフィック使えるDLCくれ)!!」
「……!!」
「それに、さっき言った通り、あたしが世界樹の迷宮やアトラスから飛び出ても、みんな付いてきてくれるでしょ?」
「そうね!!二人がスコールとリノアにジャンクションするって言うなら、私達はG.F.になってついて行くわ!!しめさば、一緒にブラザーズになりましょう!!」
「よりにもよってブリーフ兄弟かよ!!せめてもうちょい男気の少ない奴にしてよ!!」
「た、確かに二人にはもうちょい別の役をあてがいたいな……」
「勿論実家がエトリアとハイラガなのは忘れちゃいけないけどな。でも、俺たちは生きている限り、冒険を続けていく……そうだな!!」
「私ら、きっとこの先もこうしてるんでしょうね。それだけは何となくわかるわ」
「しめさば、そこら辺は一旦スズキ先輩と色々話し合ってね」
「それが不思議で、スズキったらむしろ5人で冒険を続けなさい!!なんて言ってくるのよ」
「あの人、しめさばの恋人だけど、いつも何故か俺達5人の後方彼氏面してるんだよな」
「理解のある彼君過ぎて怖い……姉さん、絶対手放しちゃ駄目だからね」
「探索に戻ろう!! 扉の向こうは普通に階段だったね」
「もっとボスとかいると思ってた」
「……ってあれ? あの扉、よく見て!」
「あれは……エトリアの迷宮と同じ扉じゃない!?」
「どういうことなんだ……? やはりこちらの世界樹もエトリアのものと関係があるのか……?」
「とにかく、行ってみましょう!!」
「待って!!扉に気を取られて全然気がつかなかったけど、誰かいるよ」
「「「「「え、ええ~~~~~~~~~!?!?!?!?」」」」」
華麗に続く!!