※与太話です
「『ハイ・ラガードに望むものがある』……か。この俺が世界樹に足を踏み入れるようになるとは、運命とは皮肉なものだな……」
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「何回やっても何回やっても雷竜が倒せない～～♪」
「またこの導入かよ」
「でも、これで2週間くらい攻略止まってるからなあ～」
「びんちょうだけは生き生きしてるけどね」
「で、そのびんちょうは何処なの？」
「先ほど巣鴨殿下と出掛けたのを見たのですが……」
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「それで、相談って？」
「あ、はい……実はアーモロードに行こうと思いまして……」
「お、いいじゃん！！で、いつ行くの？」
「えっと……なるべく早い方が良いんですけど……」
「そうだね！！思い立ったら吉日！！冒険はやりたいと思った瞬間にやるのが一番！！さあ、早速準備しよ！！」
「あああ……（違うんですびんちょうさん！！勿論すぐに行きたいんです！！でもここを僕が離れたら、ここのツッコミどうするんですか！！）」
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「という感じでさ……」
「巣鴨さんも前回流されてましたけどね」
「その節はすみませんでした……」
「ツッコミのことなんて気にせず、やりたいことやった方が良いですよ。あたしも皆さんのこと見ておきますし」
「有難いんですけど……正直一人じゃキツいでしょう？」
「ま、まあ……。あたしよりしっかりツッコミしてくれる人がいたら、その人に押し付けるので……」
「カレイさんも結構鬼畜ですよね。でもずーっとⅢのキャラがハイ・ラガードにいるのも違和感あるし、やっぱりそろそろ自分の冒険がしたいなあ……」
「新Ⅱクリアしていれば、まだ違和感減ってたかもしれませんけどねえ」
「はっはっは！！今日もハイ・ラガードは薄曇り！！さあ、早速私の存在を国民たちにアピールするぞ～～～！！」
「すみません、あまりにもナンバリング外の人が多すぎて巣鴨さん全然気にならなくなってきました」
「う、うん……。でも、やっぱり冒険したいな、皆さんを見ていると凄くこう、憧れが出てきちゃうんですよね」
「アレな人たちですけど、冒険は本当に楽しそうにやりますもんね」
「だからこそ、誰かあの人たちをしっかり監督できるような人が……ん？」
「HEYHEY！！そこの同胞よ、妾と一緒に寿司にならんか？？」
「ならんぞ！！なんだこいつは！！」
「そこのにーちゃん、一緒に世界樹冒険oh yeah～～」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ
「兄さん何やってんの！！！！！」
「何って……お前、新ガンナーと新マグスだぞ？？ この世の世界樹の迷宮のプレイヤーの約8割はこの二つのグラフィックを相棒同士にしてるんだぞ？？ だったら、僕達もなるしかないじゃないか」
「新マグスなんて、他にもたくさんいるでしょ！！ なんで嫌がってる人を無理に誘おうとしてるのかなあ！！」
「はあ……わざわざハイ・ラガードまで来たと思ったらこれだ」
「あの、なんでいきなりこの人に絡みだしたんです？」
「こいつ、僕のこと女だと勘違いしてナンパしてきたんだよ」
「お、女？？？？」ｽﾁｬｯ（装填）
「あれはナンパでは無いだろ！！！！」
「それで、こんなんBL漫画の導入じゃーんって思ってさ。まあこれも何かの縁だ、よろしく頼むぜ兄弟」
「誰が兄弟だ！！」
「え！！サヨリナンパされたの！！ やだー、そこのお兄さんったら大胆！！」
「なんですか貴方は」
「本当にびっくりしたよ、僕のことじーっと見ててさ。彼、相当なもの好きだろう？」
「ああ、そうだな。マジ受けるｗ」
「……」
「……」
「それでババア、その人が新しいドクトルマグス？」
「に、なる予定じゃ」
「何のことだ。俺は全く知らんぞ」
「実はピクニックモードでのレベリング手伝い用に新しいドクトルマグスを探しててさ～。どう？」
「不躾な奴らと組む気はないぞ」
「正式採用じゃなくても良いさ！！ アルバイト！！ やりがいもあるしアットホームな職場で、かつ有名ギルドだから後の転職でも有利！！」
「その文面はブラック企業のだろう！？ あとなんで俺、求職者みたいになってるんだ！？」
「でもお前金無いんだろ？ なんで冒険者に来たのに、なんでそんな道端で占い屋開いてるんだ？」
「うっ……」
「やろうぜ、兄弟。部屋、貸してやっから」
「……」
「……はぁ」
（お、折れた……）
（こんな無茶苦茶な勧誘、成功することあるんだ）
「決意がこんにゃく並みに色々心配ですけど、彼……ポテンシャル、あると思いません？」
「た、確かに……彼がいれば、僕も安心できるかもしれない……」
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「と言う訳で、うちのギルドでアルバイトを始めることになったホンダじゃ」
「……準備が整うまでの間だけだからな」
「よろしくね！！ あたしはびんちょう！！」
「……ふんっ」
「貴様ぁ！！びんちょうの握手を拒絶するとは何事じゃぁ！！シールドスマイト！！」
「ぐえっ！！」
「お手柔らかにお願いします！！」
「そうだよ！！ あたし全然気にして無いから！！」
「……」
「……」
「……」
（三人が早速新しいおもちゃが入って来たって顔してる～！！ごめん、俺はお前を助けられない><）
「初めまして、スズキだ。俺もあくまで手伝いの身なんだが……何故かお前とは仲良くできそうな気がするよ、よろしくな」
「よくわかんないけど、急にカワサキとヤマハって名前のメンバーも探したくなってきたわ」
「ところで巣鴨はどこ行ったのじゃ？」
「今朝早く、アーモロードに向けて出発したよ」
「……待てはまち、まさか巣鴨様を一人で行かせたのか？」
「？はい。『誰かを僕の我儘に付き合わせるのも悪いし、一からギルドを作って、皆さんみたいな仲間を作りたい』って言ってましたので」
「おい馬鹿馬鹿馬鹿！！！！！あの方は大国ベニマグロ王国の第一王子だぞ！！万が一のことがあったらどうするんだ！！もし正体がバレたらとんでもないことになるぞ！！」
「え、ええ！？でも僕ここでボスラッシュしないと！！」
「馬鹿者！！ああもういい自分が行く！！」
「待つのじゃ！！海都にパラディンは入国できないぞ！！」
「モンクがハイ・ラガードに入国しておいてその台詞をおっしゃいますか」
「ここはわしに任せておけ。そう、わしはモンクじゃ。丁度海都の様子も観に行きたかったからの」
「こちらはどうするのですか？ 今のところおじい様が結界を貼ることで、魔物の侵入をある程度抑えられているじゃないですか」
「たまに来て結界を貼り直せば大丈夫じゃ。さて、早速海都に行くとするかのう」ｼｭﾝｯ
「おい、消えたぞ」
「さっすがあたしのおじいちゃん！！何でもできるな～！！」
「何でも出来過ぎな気がします」
「ババアもあれできる？」
「できるぞ。世界樹の迷宮内以外の場所なら大体飛べるのじゃ」
「すげぇな！！」
「その技術使って事業始めようぜ！！」
「もうやだ帰りたい」
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数か月後――
「みんな！！朝じゃ！！朝と言うことはラジオ体操をするのじゃ！！起きるのじゃ！！」
「みんなおはよう！！朝のナパーム弾の香りは最高だなぁ～～（※持っていません）」
「早すぎるよジジイ……。こちとら徹夜じゃぞぉ？？」
「シンオオクボチャン、コレデ三轍。面白クナッテキマシタナ」
「ちゃんと寝ろ！！！！！！！！」
「んだちゃん声でかい……眠い……」
「やっべぇ～昨日のうちにしておいたネイル超かわいいんだけど～見て見てー」
「あ、とってもきれいだよ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
「鶏さん達おはよう！！貴方達は随分お寝坊なのね。さしずめ昨日も夜遅くまであることないこと話してたのでしょう？」
「夜型なんだよ……」
「眠い……」
「お、男二人あることないこと！？」
「起きるわけないでしょうちのギルドで」
「そんで巣鴨、今日は何処まで探索するつもりなんだ？」
「ええっと……今日は第六層に……」
華麗に続く（かも？）！！
