前回のあらすじ:ツッコミ役がいなくなったが、新しいツッコミ役も出来た
「そのツッコミ役って……俺!?」
「これから一緒に頑張っていきましょうね。貴方だけが頼りなんです」
「この間のパラディンのご老人等はやってくれないのか?」
「正直あんま関わりたくないそうです」
「それは俺もだよ」
「でもホンダさんは気に入られちゃったから、諦めてください」
「こいつら何かの怪異なの?」
「ねえねえホンダさん」
「?」
「……っ!?!?!?!?!?!」
「巣鴨さんいなくなっちゃったけど、また面白い人が入ってくれて良かったな」
「誰だってそれやられたらこうなりますからね……」ドキドキ
「みんなー!!今日の話はそっちじゃないよー!!」
「いや……本当に強いっすね」
「エトリアでは三匹の竜の中で最弱だったのに、まさかこんなに隙の無い怪物になっているとは……」
「順に説明していくから聞いててね、ホンダさん」
「え、俺?」
「聞き役いた方がわかりやすいでしょ? ゆっくり解説と一緒だよ」
「竜と言えば、恒例のブレス攻撃。雷竜は『サンダーブレス』を使ってくるのは、なんとランダムです。なので僕はパラディンは常にショックガードを使わなくてはいけなくなります……」
「竜と戦うときの盾役は、属性ガードを続けていると聞いたのだが、それでは駄目なのか?」
「可能ならガードに回ってもらいたいくらい敵の攻撃が苛烈なんだ。だったら強化をしろって言うかもしれないけど、今回はそうもいかない」
「つまり?」
「『呪われし遠吠え』という技を相手は使ってくるんだけど、これはパーティー全体の強化を全て打ち消した上で呪い・即死を付与という技なんだ」
「……即死?」
「うん」
「この技はこちらが合計11個以上強化がかかっていると使ってくるんだ。だから5人で挑む場合フルで強化をかけられないんだよ。エトリアでは単に強化を消してくるだけだったから、これでハメ技みたいにできたんだけど……」
「それから注意すべき技は『古竜の呪撃』だな。これは単体ダメージ技なんだが、それだけじゃなくて与えたダメージの半分程のHPを回復されちまうんだ」
「防御力の無いボクにあたるとご覧の通り地獄になります。別にペイン用に防具付けて無いとかじゃないのにこうなる……」
「与えたダメージ以上に回復されることも多々あってな……」
「そ、そうか……」
「場合によっちゃダークハンターも落ちます。俺達、一撃死コンビだな」
「……生憎、ボクはマゾでは無いんだよ」
「『古竜の呪撃』は呪い付与効果もあるんだけど、こっちはきびなごにばっちり予防していることもあってあまり気にならなかったよ。勿論、なるときはなるけどね」
「危険な技はこれだけじゃないからね。『竜の鉄槌』だの『恐ろしき竜牙』だのと言った、全体攻撃やらランダム攻撃もあります。死にます」
「……大変ですね」
「勝てるのか?」
「確実ではないけれど、やっている間に段々ルーティン的なのはできていきました。それがこれです!!」
「成程……(全然わかっていない)」
「勿論敵の行動に左右されてしまうところもありますが、これである程度安定して戦えるようになったので、もう一度挑みに行きます!!」
「ちなみに、何度目の出撃なんだ?」
「10回超えたあたりから数えるのをやめたよ」
「根気あるなぁ……」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「そんなこんなでやっていたら我々のフォースがたまりました」
「よ、40ターン……」
「これだけの長期戦、エトリア含めても初めてな気がする(ただしカエル道場は除きます)」
「フォース、ガッチガチに禁止している訳じゃないけど、かと言って今までは雑魚戦以外で使ってこなかったから、名実ともに解禁だね」
「にしんのフォースで毒が入った!!結構削れるぞ!!お前流石だな!!」
「……」//////
「こればっかりは流石の僕も感謝しないとね。有難う」
「!?!?!?!?!?!?」
「今混乱するのだけはやめて!!」
「途中しまあじが落ちて強化が減った分、ウォークライを入れてダメージをアップさせています!!」
「うう……すまん」
「問題ないよ!!むしろこれで火力アップ!!」
「体力が減って来ると『古竜の呪撃』で回復をしようとしてくるので、気を付けないと!!でも、ちゃんと腕封じ入ってるね!!二人とも流石!!」
「へへ」
「ふひひ」
「一方でははまちが絶妙に地獄になってるけど」
「あばばばばばば」(テラー)
「来たぞ!!遂にここまで来たぞ!!!!!!」
「いける!!いける!!アルティメットヘッドボンテージ!!!!うおおおおおおお!!!!!!!」
「「「「ヨッシャオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」」」」
「つ、遂に勝てた……!!このまま勝てなかったら、またガラージュでレイコとイチャイチャ新婚生活を送って世界樹から目を背け続ける日々を送るところだった!!」
「ちなみにスマホ版ガラージュは、白子フタクビゲドウを釣れたにもかかわらず、ハーサンに高級順応液をあげ忘れてしまったことにモヤモヤしすぎて、結局steam版で買ってそっちでプレイしています」
「なんで三つも買ってるの??」
「ガラージュのことはさておき……結局フォース頼りになってしまったけど、これはかなり善戦した方では!?」
「確かに……個人的にオールボンテージとペインに頼らないのは、かなり頑張ったのでは……なんて思ってるぜ。へへっふへへっ」
「実はオルボンは途中で使ったんだけどね。でも一瞬で解けちゃったから意味が無かったんだ。今回のMVPは途中で毒を入れたにしんだね」
「ほ、褒められても何も出ないぞ!!」
「ふひひひひひひひひ地道な努力の賜物~~~(なお倒すまで本当に二週間くらいかかりました)」
「冒険に奇跡なんてないんだ!と言いたいことだけど、今回は本当に奇跡だったかもね」
「いやなんで現金持ってんだよ」
「カネカネカネカネおっカネ♪お金が世界で一番大事♪カネさえあれば~何でも買える~♪」
「う、うわあ!!しめさばさんがマック・ラ・クラノスケみたいな動きしながらマック・ラ・クラノスケの持ち曲を口ずさんで現れたぁ!!」
「竜がいきなり5万円落としていくとなっちゃあ、姉さんが見逃すはずないか……」
「強欲の化身。感心しちゃう」
「ついでに後ろでずっとうるさかったカマキリを討伐してから帰りました」
「最初はあんなに怯えていたのに、こんなにもフルボッコに出来てしまうとは……レアドロップも手に入ったし、一石二鳥です」
「金ならあるよぉ~ここに~あるぅ~♪一緒になろう~金持ちにぃ~~~♪」
「誰かあいつ強欲女を摘まみ出せ!!」
華麗に続く!!