「アーモロードとか、良くない?」
「良いでありますね!!兄上もそれで良いでありますか?」
「良いぞ。海水浴はパスだが」
「アーモロード……そこにも世界樹があったな」
「家族水入らずの旅行ですから、兄さんの水着姿が見たいからって来ちゃだめですよ!」
「行かんわ!!それにさっき海水浴しないって言ってただろ!!」
「ホンダさん!!兄上の水着姿を見たいということは否定していないであります!!助平であります!!」
「やかましいわ!!」
「まあまあブラザー。帰ったら一緒に世界樹の迷宮冒険してやっから。寂しい時用に俺の可愛いスオミ kp/-31置いて行ってやっから♥」
「え、あ、はい……(何に使えば良いんだ……)」
「……カレイは旅行が終わったらどうするんだ? 寿司連盟に寄生して小遣い稼ぎをちまちまやっていたようだが、もうその手段は使えないぞ?」
「ぐっ……バレてた」
「だったらカレイも寿司連盟に加入すれば良いのであります!!万年人手不足で困っているのであります!!」
「あ、あたしが? でも今更馴染めるかなあ……だって保護者枠のフォアグラさんとツブちゃん抜いたら丁度5人と5人でバランスの良いパーティになってるし……」
「でも、最近自分のアイデンティティが声がデカいしかなくて、埋もれる一方であります!!双子なら双子と言うアイデンティティを生かしてキャラ立ちさせていきたいと考えているのであります!!」
「自分のキャラ立ちに妹を巻き込むな!!」
「ややや!!!!」
「カレイちゃんのような可愛らしい女の子が来て下さったら嬉しいのですわ~♥」
「……カンパチサン」
「僕達のことは気にしなくて大丈夫だからね。しらすさんとかスズキさんも実質正規メンバーみたいなところあるし」
「ボクにとってカレイさんは、セカダンで数少ない一緒に冒険できる存在だし、今からでも一緒に冒険できると嬉しいなって」
「皆さん……ちょっと考えてみますね。そっか人数のキリの良さとかは、なんとか、こう、ブラザーズみたいな感じでやればなんとかなるかな……?」
「カレイ、本当にブラザーズで良いのかよく考えなさい」
「……その発想が出来る時点で、寿司連盟でも元気にやっていけると思うぞ」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「びんちょう、そのビラはなんだ?」
ソードマン募集!!
※ただし全裸になっても良い方に限る
「実は個人的にもう一つやり残していることがありまして」
「……始原の幼子、夜のパターンか」
「全部の行動パターンがランダムのあれですよ。乱数には手を出さないルール(プレイヤーが馬鹿なので乱数を理解できない)だから、今回はあの名高い戦法を取ろうと思ったんだけど……いきなり脱げ!!って言われて脱ぐ人はいないよね~あはは」
「……」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「……それで、話って何?」
「……びんちょう、まずはこれを見て欲しいの」
「なっ……!!!」
「二人の職業がバグってる!!?」
「びんちょう、リマスターならグラフィックと実際の職業を別にすることができるのよ」
「それは知ってるけど……引退してソードマンになったのは……もしかして」
「……びんちょう、俺達はお前の為だったら全然全裸になる覚悟は出来ている」
「……やりましょう、全裸カウンター!!」
「……うん!!」
「という訳でまず、29階ではまちにアクセラを使用、その敵を私が核熱で吹っ飛ばし、例の赤い扉に向かいます」
「それは良いけどなんではまちとしめさばまで脱いでんの?」
「そりゃ3人が脱いでるからだよ。僕たちは仲間だから誰かが全裸になったら全員全裸になるんだよ。まあ僕はディノゲーター戦で一人全裸だったけど」
「はまち、成長したわね……」
「ナレーター、有難う!!(ただし全裸)」
「これ刻んだのはまち達?トリオ名ちゃんとあるじゃん」
「完全に忘れてました」
「8文字に収まって無いから、考え直さないとカルマル同盟ルート一直線だけどね」
「武具の準備(全裸)」
「薬やアイテムの数(大量のアクセラ)」
「こっち全員全裸だけど相手も全裸だね。やだ、変態同士の戦いじゃん!!のび太さんのえっち~!!」
「あんまりふざけるとスズキに報告するぞ」
「仲間とは言え恋人が別の男と一緒に全裸になるの、よく許してくれたよね」
「絶対逃しちゃだめだからね、あの人」
「あたしたちははまちが連続でフォースを使えるようにアクセラをつぎ込むよ!!大変だろうけど頑張ってね!!」
「ハマ!!!」
「どりゃあああああああああああああああ!!!!!」
「「「草しか生えんわこんなの」」」
「30秒も経たずに敵が沈んだ……お、恐ろしい……」
ずっと笑ってる #世界樹の迷宮 #NintendoSwitch pic.twitter.com/y6bjRQFQ1I
— *𝕄𝕚𝕔𝕙𝕒𝕖𝕝* (@nanananoyokotyo) 2023年9月18日
※実際の映像
「今までこの戦法、封じてて良かったね」
「う、うん!!何がともあれ、みんな協力してくれて有難うね」
「いやいや。こういうのもなかなか楽しかったよ」
「これで僕たち5人は6層を全裸で共に歩いた仲間だからね。……きったねぇ絆だなあ」
「それじゃあ街に戻ろうか!!あっさり終わっちゃったけど打ち上げはしよう!!」
その後、ハイ・ラガードでは世界樹を突破した名高きギルドが全裸で樹海から出て来たと少しばかり大騒ぎになったが、彼らの名誉を守りたい大公宮によってその事実は隠蔽されたのであった――。