七七日横丁

この世とあの世とその世

めぐたまなんてねぇよ:逆襲の恵比寿編(※ネタバレあり)

「ただいまー!!しっかりお勤めを果たしてきました!!シャバの空気はうめぇや!!

「お帰り。で、結局何やってたの?」

「ハイ・ラガードの第三層で主に木を切ったり木を切ったり木を切ったりした25年でしたね

「25日間ね」

「でさ……その時にさ……素敵な女の人がいてさ……」

「ほほう?」

「でもその人、他に好きな人がいるみたいで……」

「……美味しいケーキがあるんだ。じっくり話はそこで聞くとするよ」

「めぐちゃん、キモーイ」

「ギギギン、ギギーイ」

「ところで、恵比寿は何処に?」

「レベリングの為に難易度ピクニックにして、ドレークさんとハンマーヘッドを倒してるけど……」

「!?!?!?!?!?!?!?!?」

「急にどうしたんだ?」

ドレークってあのドレークですよね!?!?ふ、二人きり!?!?」

「ソリャ、アノ人ソロNPC担当デスシ」

「なんで止めないん!!だってドレークってドレークってそれであれじゃん!!!!

「何でもいいから、まず説明してよ」

「俺達に一応割り振られてるじゃん、真面目な名前」

「ああ、結局ほとんど意味をなしてない、あれ」

「それだと恵比寿は『メアリ』になるのか。それがどうした?」

「そのメアリって、フランシス・ドレークの最初の妻メアリ・ニューマンから取られてるんですよ!!!!!

↑そのドレーク

「え、まじ!?うわー、それ恵比寿とドレークさんが……きゃー!!

「それを危惧してるんだよ!!恵比寿まだ13歳!!全然若い!!色恋!!早い!!!!

「あの子に限ってドレークさんと良い感じになることは無いと思うんだけどなあ……」

「久々にシスコンが開花してんな」

「ビビビー!!」

「ただいまー!!あ、お兄ちゃん帰って来たんだ!!お勤めはどうだった??」

「そ、それより恵比寿!!お前ドレークさんと二人でハンマーヘッド倒しに行ったんだってな……えっと……その……どうだった……??」

「うん!!楽しかった!!ほら、レイピアも貰ったんだよ!!!

「ぶぎゃぼば!!!!」

「どんな声出してんの」

「それでねー、ハンマーヘッドでロデオしたんだ!!」

「田町君、多分本当になんともないよ」

(サメでロデオって……シャーク〇ードってことか)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「恵比寿、一つ頼みがある」

「なあに?」

「二層中ボス戦、私が行っても良いだろうか? 流石にショーグン初期加入の意味を考え始めてしまった

「勿論良いよ!!むしろこっちの我儘に付き合ってくれて有難うね」

「やさしい」

「え、何それ俺も行きたい!!」

「駄目」

「行けよ!!!!!!」

「……?」

「お母さんめぐたまなんて認めないからね!!!!!!!!」

「認めろよ!!大事なのは本人の意思だぞ毒親!!!!!!」

「なんだこの人たち」

「にんげんはおろかね」

「た、田町君……ちなみにどうして行きたいんだい?」

「そろそろ俺も戦いたいなって!!そうじゃないとメイトリックス大佐みたいになれねぇもん!!」

敬愛するメイトリックス(元)大佐とのツーショット

「……」

「許可して進ぜよう」

「ちっ……」

「ソレダッタラ私モ行キタイ」

「お、日暮里もそろそろ戦いたいか」

「……トイウカ、ミンナイツモ私置イテ冒険行ッチャウノ、凄クツマンナイ……」

「あら、可愛い、末っ子特有のあれね」

「ブーッ」

「じゃあ脇差のこともあるし、メンバーは目黒さん、田町、日暮里で良いかな? 日暮里がいるなら"めぐたま"なことにもならないだろうしね」

巣鴨さんも反対なんだ、めぐたま」

「だってさ……せっかく同性の親友出来たのになんか……取られちゃうみたいで……」

「多分なんか勘違いしてるな。安心したわ」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「うーん、でも流石に脇差あっても三人じゃ厳しいかなあ」

「何度かスキルを変えたり武器を調整したりしているが、思った以上にうまくいかないな」

「前半は問題無いんだけど、後半の『引き裂き』で一気に壊滅しますね」

「れべる上ゲスル?」

「いや、このままで戦いたい……。ハイラガの有識者から『あの手のワニは睡眠に弱い』って話を聞いてたし、せめて睡眠が使えればな……

「睡眠、か……」

「……目黒、ドウシタ?」

「頼るしかないのか……あの女に」

「むにゃぁ……」

「この女の寝顔を見る度に俺は己の人生について考えてしまう」

「色々あったけど、私は貴方のこと大好きだわ」

「……そうかい」

「時代ハめぐたかカァ……めぐたまナンテ最初カラ存在シナカッタンダ」

(みんなが言ってるめぐたまってなんなんだろうな。ベネットの亜種?

「ともかく!!今はワニよワニ!!ついにやって来たわに!!おなかの中のその時計はきっと海賊の船長のものなのね!!だからさっきからチックタックと音が聞こえてくるのかしら???」

「それは私の懐中時計の音だ。いいから戦いを始めるぞ」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※鰐遭遇時の画像取り忘れた

「てめえなんか怖かねぇ!……野郎ぶっ殺してやるるぁあああああ!!!!」

「まあ、ベネット」

「まじデ何ナノコイツ」

「田町君、日に日に人としての心を失ってきている気がする

「エーット作戦デスガ……高田ニ適宜睡眠ヲ入レテ貰イツツ、田町ハ『フリーズンブロー』、私ハ『ブルーポット』デ追撃シマス」

「私は一騎当千スタイルだ。つまりみんなで追撃パーティーってことだ

「このメンバーでタルシスに行ったときの戦闘スタイルが想像つくわね」

「半分くらいまで削れたな。問題はこの先の引き裂き連投嵐大作戦に耐えられるかどうかなんだが……」

「畳みかけよう」

「じゃあ俺達で突撃陣形やるんで、ポットの追撃、フリーズンブロー、一騎当千、まどろみの絵本……いつも通りだけど……」

「……野郎ぶっ殺してやるるぁあああああ!!!!」※突撃陣営

「巻キ込マナイデ!!!!!!!」

「地獄に落ちなさいベネット!!」

「「き、気持ちいい~~~~~!!!」」

※実際の動画

「凄いわ凄いわ!!一気に半分も削れてしまったのだわ!!」キャッキャッツ

「興奮しているのは解ったから、よじ登るな!!重い!!」

「でも私は目黒と戦えて嬉しいのだわ!!だって貴方ってば私がベニマグロ王国軍の将軍をやっていたとき、仕事だから嫌々共闘してるって感じだったもの!!なんなら私のこと暗殺してこようとするし!!

「そういえばそうだったっすね。アリアス大統領みたい

「……」

「でも私ずっと貴方ときちんと連携して戦ってみたかったの!!だから貴方が今回声を掛けてくれたのが本当に本当に嬉しくて、もう全身全て嬉しさ!!だから今貴方が重みを感じているなら、私の嬉しさにそれだけの重量があるってことよちゃんと味わって、今まで私を遠ざけていたことを反省しなさい!!」

「……はいはい」

「うっ良い話だ……。そうだよな、やっぱり人は誰か大切な人と戦いたいもんなんだよ。はあ、俺も恵比寿と二人旅とか、巣鴨と渋谷と三人旅とかしようかな……。やべぇ、世界樹の迷宮一生終わらん。一生ガラージュと世界樹の迷宮を行き来する人生になっちまう。積みゲーに一生手をつけられねぇ

「……戦イタイ人ト一緒ニ戦ウ、カ」

(なんだって良いが、さっさとリザルト画面から進んでくれ)

続けても良いし、続けなくても良いだろう