nanananoyokotyo.hatenablog.com
「ハ、ハマァァァァァァァァァ!!!!!」
「どしたん話聞こうか?」
「システム的には糸を買えるようになったのに糸を買えないんだよ~!!」
「???何言ってんの?」
「確かに……システム的には問題ないけど、見えない壁で糸売り場まで行けなくなってる!?」
「……これは、もしかしなくともお前たちか?」
「せやで」
「そうだよ」
「パイセンたち!?一体どうしてこんなことを……?」
「『世界樹の迷宮』DS版の再プレイを終わらせたのが、去年の今頃だからだよ」
「普通にクリアしたらつまらないだろうし、糸禁止プレイをしろ……こういうことか?」
「そういうこと」
「う、うわ~~!!それをただでさえ抜け道のほぼないエトリアでやるってことかよ!!鬼!!悪魔!!氷の剣士!!呪い師!!」
「……みんなはこれでも進むつもり?」
「……」チラッ
「……」チラッ
「……」チラッ
「……」チラッ
「勿論!!あたしたちは糸が無くたって樹海に潜るよ!!」
「ほう……」
「実はずっと考えてたんだ……。あたしたちは一番最初に世界樹の底まで辿り着くためにスピード重視で冒険を挑んできた。でも本当に良かったのかなって。迷宮を雑に消費してしまったんじゃないかって」
ヒソヒソ(……君のお姉さん、何言ってるの?迷宮の消費?)
ヒソヒソ(私に聞かないで……)
「あーつまりびんちょうはポリネシアン世界樹の迷宮をやりたいわけか」
「……」
「ヒュッゲ的世界樹の迷宮ってことね」
「ハマ」グッジョブ
「そういうこと!!今度はじっくり迷宮を楽しんでいこうよ!!」
「「ようゆうた!!!!!」」
「……それでこそ、私たちの見込んだギルドだな」
「それじゃあ今回も張り切っていこう!!……あ、その前に確認だけさせてもらっても良いでしょうか……?」
「何?」
「樹海磁軸は流石に禁止……じゃないですよね?」
「そのつもりだ」
「よ、良かった……あと確率レアドロップとか採集班は……」
「……考えておくね」
「良かった……お姉ちゃんにも恐怖の感情、まだ残ってたんだ……」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「今回は二階の探索をしていくよ!!」
「ところで、序盤から私が前衛で良いの?医術防御覚えてないし怖いんだけど」
「それがロマンだから」
「嗚呼……其処にロマンは在るだろうか」
「生まれて来る朝と死んで行く夜の物語」
「ボコボコに殴るよ」
「よし、順に並べ」
「「ごめんなさい」」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「序盤メディックを前衛に出すことのリスキーさを忘れていたので、レンジャーの俺が前衛に出ます。と言う訳で、装備ちょーだいっ♪」
「全くもう……大切に使えよぅ!!」
「異性に着ていた装備渡すの平気なの?」
「まあ……えんがわだし」
「まいわしだしな……」
「異性として意識しなさ過ぎて草」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「レベル差はいずれ休養とかもするだろうから良いとして……。数値は一緒だけど、レンジャー前衛の方が安定するのは一体何故?」
「メディック何であんなに狙われてたんだろね。職業ごとに狙われやすさとかあるのかな?」
「レンジャーは身をひそめるのがうまいからかな~。とにかく、医術防御を覚えるまでは、2の時と同じ体系で行こう」
「何かあるね」
「エトリアの樹海内イベント、序盤しか無い上に、先頭の人が自動的に選ばれる仕組みっぽいのよね」
「「ぶーぶー!!」」(文句を言う声)
「わかったわかった!!ここは平等に決めよう!!」
「ルーレットでね!!」
「「いやっふぅぅぅ!!!」」
「やった!!私が大当たり!!」
「あっ……ゼウス察し……ゼウ察……」
「最近の私LUC値やばいな???」
「まいわし個人の問題じゃないよ。糸縛りプレイで回復薬のTPが減るのはメンバー全体の損失……」
「真面目に樹海を探索しろという樹海の神からのお達しか……?」
「ま、やるけどな。次もね!!」
「ゼウスだかんね!!」
「あたしです!!」
「つまんね~~!!!」(文句を言う声)
「くっ……自分だけ美味しい思いしやがって!!」
「ずるいぞ!!」
「でも効果がHP回復だったわ。あんま減って無いし意味なかった!!」
「ばか!!!!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「そんなこんなありましたが、ようやく地下3階の前まで辿り着きました!!」
「えらく時間掛かったね……今までと勝手が全然違うから、別のゲームやってるみたいだ」
「糸使えないとなると、帰り道分のTPも考えないといけないから引き返すのが早くなるというか……」
「この下には追跡してくるタイプのFOEもいるし、あんまり行き来したくは無いよ~」
「アムリタみたいなTP薬を多めに持っていくべきだな」
「お金のこと、荷物のこと、レベルのこと、色々考えていかなきゃね。大変だ~」
「でも、楽しいんでしょ?」
「勿論!!」
「「ようゆうた!!!」」
「本当に楽しそうに冒険するね、君のお姉さんたち」
「ほんま、羨ましいどすわ……」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一方その頃--
「部長~!!諸々の準備できたよ~!!ほかのみんなは?」
「こっちも大丈夫。……ところで、この間からポルシェを見かけないのだけれど……」
「ラヴォs……じゃなかった、ポルシェには先に行ってもらっていますわ。……それじゃあ、お覚悟はよろしくて?」
「「勿論!!」」
「それじゃあ行きますわよ。時間圧縮!!!!」
「……で、これ何?」
「時間圧縮を起こした後は、魔女との連戦が入りますの」
「唐突なFF8……。ネタ、通じますかね……」