七七日横丁

この世とあの世とその世

ゼウス、糸没収:寿司の帰郷(ネタバレあり)

nanananoyokotyo.hatenablog.com

「ハ、ハマァァァァァァァァァ!!!!!」

「どしたん話聞こうか?」

「システム的には糸を買えるようになったのに糸を買えないんだよ~!!」

「???何言ってんの?」

「確かに……システム的には問題ないけど、見えない壁で糸売り場まで行けなくなってる!?」

「……これは、もしかしなくともお前たちか?」

「せやで」

「そうだよ」

「パイセンたち!?一体どうしてこんなことを……?」

「『世界樹の迷宮』DS版の再プレイを終わらせたのが、去年の今頃だからだよ」

「普通にクリアしたらつまらないだろうし、糸禁止プレイをしろ……こういうことか?」

「そういうこと」

「う、うわ~~!!それをただでさえ抜け道のほぼないエトリアでやるってことかよ!!鬼!!悪魔!!氷の剣士!!呪い師!!」

「……みんなはこれでも進むつもり?」

「……」チラッ

「……」チラッ

「……」チラッ

「……」チラッ

「勿論!!あたしたちは糸が無くたって樹海に潜るよ!!」

「ほう……」

「実はずっと考えてたんだ……。あたしたちは一番最初に世界樹の底まで辿り着くためにスピード重視で冒険を挑んできた。でも本当に良かったのかなって。迷宮を雑に消費してしまったんじゃないかって」

ヒソヒソ(……君のお姉さん、何言ってるの?迷宮の消費?)

ヒソヒソ(私に聞かないで……)

「あーつまりびんちょうはポリネシア世界樹の迷宮をやりたいわけか」

「……」

「ヒュッゲ的世界樹の迷宮ってことね」

「ハマ」グッジョブ

「そういうこと!!今度はじっくり迷宮を楽しんでいこうよ!!」

「「ようゆうた!!!!!」」

「……それでこそ、私たちの見込んだギルドだな」

「それじゃあ今回も張り切っていこう!!……あ、その前に確認だけさせてもらっても良いでしょうか……?」

「何?」

「樹海磁軸は流石に禁止……じゃないですよね?」

「そのつもりだ」

「よ、良かった……あと確率レアドロップとか採集班は……」

「……考えておくね」

「良かった……お姉ちゃんにも恐怖の感情、まだ残ってたんだ……」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「今回は二階の探索をしていくよ!!」

「ところで、序盤から私が前衛で良いの?医術防御覚えてないし怖いんだけど」

「それがロマンだから」

「嗚呼……其処にロマンは在るだろうか」

「生まれて来る朝と死んで行く夜の物語ロマン

「ボコボコに殴るよ」

「よし、順に並べ」

「「ごめんなさい」」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「序盤メディックを前衛に出すことのリスキーさを忘れていたので、レンジャーの俺が前衛に出ます。と言う訳で、装備ちょーだいっ♪」

「全くもう……大切に使えよぅ!!」

「異性に着ていた装備渡すの平気なの?」

「まあ……えんがわだし」

「まいわしだしな……」

「異性として意識しなさ過ぎて草」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「レベル差はいずれ休養とかもするだろうから良いとして……。数値は一緒だけど、レンジャー前衛の方が安定するのは一体何故?」

「メディック何であんなに狙われてたんだろね。職業ごとに狙われやすさとかあるのかな?」
「レンジャーは身をひそめるのがうまいからかな~。とにかく、医術防御を覚えるまでは、2の時と同じ体系で行こう」

「何かあるね」

「エトリアの樹海内イベント、序盤しか無い上に、先頭の人が自動的に選ばれる仕組みっぽいのよね」

「「ぶーぶー!!」」(文句を言う声)

「わかったわかった!!ここは平等に決めよう!!」

「ルーレットでね!!」

「「いやっふぅぅぅ!!!」」

「やった!!私が大当たり!!」

「あっ……ゼウス察し……ゼウ察……」

「最近の私LUC値やばいな???」

「まいわし個人の問題じゃないよ。糸縛りプレイで回復薬のTPが減るのはメンバー全体の損失……」

「真面目に樹海を探索しろという樹海の神からのお達しか……?」

「ま、やるけどな。次もね!!」

「ゼウスだかんね!!」

 

「あたしです!!」

「つまんね~~!!!」(文句を言う声)

「くっ……自分だけ美味しい思いしやがって!!」

「ずるいぞ!!」

「でも効果がHP回復だったわ。あんま減って無いし意味なかった!!」

「ばか!!!!」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「そんなこんなありましたが、ようやく地下3階の前まで辿り着きました!!」

「えらく時間掛かったね……今までと勝手が全然違うから、別のゲームやってるみたいだ」

「糸使えないとなると、帰り道分のTPも考えないといけないから引き返すのが早くなるというか……」

「この下には追跡してくるタイプのFOEもいるし、あんまり行き来したくは無いよ~」

「アムリタみたいなTP薬を多めに持っていくべきだな」

「お金のこと、荷物のこと、レベルのこと、色々考えていかなきゃね。大変だ~」

「でも、楽しいんでしょ?」

「勿論!!」

「「ようゆうた!!!」」

「本当に楽しそうに冒険するね、君のお姉さんたち

「ほんま、羨ましいどすわ……」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

一方その頃--

「部長~!!諸々の準備できたよ~!!ほかのみんなは?」

「こっちも大丈夫。……ところで、この間からポルシェを見かけないのだけれど……」

「ラヴォs……じゃなかった、ポルシェには先に行ってもらっていますわ。……それじゃあ、お覚悟はよろしくて?」

「「勿論!!」」

「それじゃあ行きますわよ。時間圧縮!!!!」

「……で、これ何?」

「時間圧縮を起こした後は、魔女との連戦が入りますの」

「唐突なFF8……。ネタ、通じますかね……」

続く!!!